公開日:2026/02/08

30代でグラフィックデザイナーからWebデザイナーに転職した私の実践ステップ

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「30代でWebデザイナーに転職するなんて、もう遅いのではないか」
私が転職を考え始めた当時、この不安が頭から離れませんでした。それまでグラフィックデザイナーとして働いてきた私は、30代に入ってWebデザイナーへのキャリアチェンジを決意しました。

印刷業界は年々縮小が進み、紙媒体の仕事は減少の一途を辿っていました。一方で、Web業界は成長を続け、デジタルマーケティングの需要が高まっていました。「このままでいいのだろうか」という漠然とした不安が、次第に明確な危機感に変わっていったのです。

ただし、私は完全なWeb未経験者ではありませんでした。グラフィックデザイナーとして働きながら、独学でHTML/CSSを学習し、PHPを使った簡単なWebサービスを公開していました。WordPressでシンプルなサイトを構築できる程度の技術なら持っていたのです。

しかし、「独学で学んだ知識」と「実務経験」の間には大きな壁があります。制作会社での実務経験ゼロ、クライアントワークの経験なし。そんな状態で、本当に転職できるのだろうか。

結論から言えば、30代でもWebデザイナーへの転職は可能でした。むしろ、グラフィックデザインの実務経験と、独学で培ったWeb技術の組み合わせが、大きなアドバンテージになったのです。

この記事では、私が実際に30代でグラフィックデザイナーからWebデザイナーに転職した経験をもとに、具体的なステップと直面した課題、そして転職後に感じた価値についてお伝えします。

30代デザイン経験者がWeb転職で有利になる3つの理由

30代でWebデザイナーを目指すとき、「未経験」という言葉に不安を感じる方は多いでしょう。しかし、グラフィックデザインの経験がある場合、実は大きなアドバンテージを持っているのです。

デザイン基礎力という揺るぎない土台

Webデザインもグラフィックデザインも、根底にあるデザインの原則は同じです。レイアウトの構成力、配色のセンス、タイポグラフィの知識。これらは媒体が変わっても変わらない普遍的なスキルです。

私がWeb制作会社に入社した際、上司から言われた言葉が印象に残っています。「君はデザインの基礎ができているから、Webの技術を覚えればすぐに戦力になる」。実際、デザインツールの使い方やビジュアル表現の引き出しは、新卒の20代と比べて圧倒的に豊富でした。

Webデザインで求められるのは、HTMLやCSSの知識だけではありません。ユーザーの視線をどう誘導するか、情報をどう整理して見せるか、ブランドイメージをどう表現するか。これらはすべてグラフィックデザインで培った能力が直結します。

クライアント対応力とコミュニケーション能力

グラフィックデザイナー経験で身につけた最大の武器は、クライアントとのコミュニケーション能力でした。要望をヒアリングし、デザインの意図を説明し、修正依頼に柔軟に対応する。これらの経験は、Web制作の現場でも即座に活きました。

20代の未経験者と比較して、30代のデザイン経験者が評価されるのはこの点です。デザインスキルは学習で身につけられますが、社会人としての基礎力やビジネスマナー、プロジェクトの進め方は、一朝一夕では習得できません。

実際の制作現場では、クライアントの曖昧な要望を具体的なデザインに落とし込む力や、予算や納期の制約の中で最善の提案をする力が求められます。グラフィックデザインの現場で培ったこれらの能力は、Webの現場でもそのまま通用しました。

業界知識と20代未経験者との明確な差別化

印刷業界で働いていた経験は、意外なところで役立ちました。特に企業のコーポレートサイトやパンフレットのWeb化案件では、印刷物とWebの連携について的確な提案ができたのです。

また、30代という年齢は、クライアントの担当者と近い世代であることが多く、信頼関係を築きやすいという利点もありました。20代前半のデザイナーには出せない「安心感」や「落ち着き」が、ビジネスの場では重要になります。

Webデザイン業界は基本的にスキル重視です。年齢よりも「何ができるか」が評価の基準になります。そして、デザインの基礎力と社会人経験を持つ30代は、HTML/CSSという技術的な部分さえキャッチアップすれば、即戦力として評価されるのです。

実際、30代前半と後半で転職難易度に差はあるのかという疑問もあるでしょう。私の経験から言えば、35歳までであれば比較的スムーズに転職できる印象です。ただし、年齢が上がるほど、ポートフォリオのクオリティとコミュニケーション能力が厳しく評価される傾向にあります。

私が実践したWebデザイナー転職への5つのステップ

ここからは、私が実際に30代でグラフィックデザイナーからWebデザイナーに転職するために実践した具体的なステップをお伝えします。

独学で培った技術を実務レベルに引き上げる

転職を決意した時点で、私はすでにHTML/CSSの基礎、PHPでの簡単なプログラミング、WordPressでのサイト構築ができる状態でした。これらは印刷会社で働きながら、業務時間外に独学で学んだものです。

しかし、「個人で作れるレベル」と「制作会社で求められるレベル」には明確な差がありました。

すでに持っていた技術

  • HTML/CSSの基礎知識
  • PHPでの簡単なプログラミング
  • WordPressのテーマカスタマイズ
  • 個人のWebサービス運営経験

実務レベルに引き上げるために学習した内容

  • レスポンシブデザインの実装パターン
  • クロスブラウザ対応の技術
  • Figma/Adobe XDでのデザインカンプ制作
  • Webアクセシビリティの基礎
  • コンテンツ・テクニカルSEO知識

特に力を入れたのが、レスポンシブデザインの実装です。個人開発では「自分の環境で動けばいい」という感覚でしたが、実務では様々なデバイス、ブラウザで正確に動作することが求められます。

既存の有名サイトをクローンコーディングする練習を繰り返し、「きれいなコード」「保守性の高いコード」を書く技術を磨きました。独学で培った基礎があったため、この学習期間は比較的短く済みました。

実績をポートフォリオとして体系化する

次に取り組んだのが、これまでの制作物をポートフォリオとして整理することでした。

ポートフォリオに含めた内容

  • グラフィック作品(印刷物のデザイン)
  • 個人開発したWebサービスの紹介
  • WordPressで構築したサイト

重要だったのは、個人開発のWebサービスを「趣味の延長」ではなく「技術力の証明」として見せることでした。

公開していたWebサービスは、ECサイト運営の傍らで開発した利益計算ツールでした。これを紹介する際、以下の点を強調しました:

  • PHPでAPIを連携した実装経験
  • ユーザーが実際に使うサービスの開発経験
  • 継続的な機能改善とメンテナンスの経験

「独学でここまでできる人は珍しい」という評価をいただけたことが、転職活動の大きな追い風になりました。

「実務経験ゼロ」を逆手に取る企業選び

転職活動で最も悩んだのが、「実務経験がない」という事実をどう伝えるかでした。

企業選びの基準

  • 技術力を正当に評価してくれる制作会社
  • ポートフォリオ重視の選考を行っている
  • 教育体制が整っている環境
  • デザインとコーディング両方に携われる
  • 個人開発の経験を評価してくれる企業文化

私が狙ったのは、「未経験歓迎だが、ポートフォリオの質を厳しく見る」という企業でした。年齢や職歴よりも、実際の制作物で判断してくれる企業を探したのです。

特に効果的だったのは、個人開発のWebサービスを実際に動かして見せることでした。「コードが書ける」という事実を、GitHub上のコードだけでなく、実際に動くサービスで示せたことが強みになりました。

「実務経験はないが技術はある」を明確にアピール

面接では、「実務経験がない」という弱点を、どう強みに転換するかが勝負でした。

面接で意識したポイント

  • 「実務経験ゼロ」ではなく「個人開発での実装経験あり」と表現
  • 独学で学び続けた姿勢を具体的なエピソードで示す
  • グラフィックデザインの実務経験がどうWebで活きるか説明
  • 謙虚さと学習意欲の両立

特に効果的だったのは、「グラフィックデザイナーとして働きながら、業務時間外に毎日2時間コーディングを続けてきた」という継続性のアピールです。

あるWebサービスを開発した際のエピソードを詳しく語りました。

  • なぜそのサービスを作ろうと思ったのか
  • どんな技術的課題に直面し、どう解決したか
  • ユーザーの課題解決をどう実装に反映したか

この「問題解決のプロセス」を語ることで、単なる技術スキルだけでなく、サービス開発の思考プロセスも持っていることを示せました。

また、「グラフィックデザインの実務経験」と「独学でのWeb技術習得」の組み合わせは、「デザインと技術の両方が分かる人材」として評価されました。

面接官から「なぜグラフィックデザインを辞めてまでWeb業界に?」と聞かれた際は、印刷業界の現状分析と、Webでやりたいことを具体的に語りました。単なる「興味本位」ではなく、明確なビジョンを持った戦略的なキャリアチェンジであることを伝えることが重要でした。

入社後は「デザイン力」で即戦力に

内定後、入社までの2ヶ月間も学習を続けました。ただし、入社後の現実は想定とは少し異なるものでした。

入社前の準備

  • 最新のWebデザイントレンドのリサーチ
  • Figma/Adobe XDでのデザインカンプ制作の練習
  • UI/UXデザインの原則の学習
  • 制作会社のワークフローの調査

実際に入社してみると、配属されたのはデザイン専門のチームでした。デザインとコーディングは完全に分業されており、デザイナーはデザインカンプの制作に専念する環境だったのです。

さらに驚いたのは、周囲にHTML/CSSの知識を持つデザイナーがほとんどいなかったことでした。多くのデザイナーはビジュアルデザインに特化しており、実装については「コーダーに任せる」というスタンスでした。

これが意外な強みになりました。
グラフィックデザインの実務経験は、入社時から高く評価されました。レイアウト構成、配色センス、タイポグラフィ。印刷物で培ったデザインの基礎力は、Webでもそのまま通用したのです。

むしろ、「印刷物のデザイン経験者」は貴重でした。多くのWebデザイナーは最初からWebしか経験していないため、グリッドシステムの理解や、印刷物レベルの細かなデザイン調整ができる人は少なかったのです。

そして、HTML/CSSの知識を持っていることが、さらなるアドバンテージになりました。

デザインカンプを作成する際、「このデザインは実装が難しい」「ここはCSSで簡単に表現できる」といった実装を考慮した提案ができました。これは、コーディング知識のないデザイナーにはできないことでした。

入社半年後には、プロジェクトのビジュアル面をリードする立場を任されるようになりました。30代という年齢と、グラフィックデザインの実務経験、そしてWeb技術への理解。この組み合わせが、チーム内で頼られる存在になる要因でした。

30代Web転職で直面した3つの課題と乗り越え方

転職後は、想定していた課題と、予想外の課題の両方に直面しました。ここでは、リアルな体験をお伝えします。

「独学の知識」を実務で活かす場面の見極め

入社後、独学で学んだHTML/CSSの知識をどう活かすか、最初は戸惑いました。

直面した状況

  • デザイン業務に専念できる環境(コーディングは別チーム)
  • 周囲のデザイナーはコーディング知識を持たない
  • 自分の技術知識をどう活かすべきか迷う

最初は「せっかく学んだのに、コーディングする機会がない」と感じていました。しかし、すぐにこの知識が別の形で価値を生むことに気づいたのです。

実際に価値を発揮した場面

1. 実装可能性を考慮したデザイン提案
デザインカンプを作る段階で、「これはCSSで簡単に実装できる」「このアニメーションはJavaScriptが必要」といった判断ができました。コーダーに無理な実装を要求せず、かつデザイン性の高い提案ができることが、信頼につながりました。

2. コーダーとの円滑なコミュニケーション
コーダーから「このデザイン、こう変更できますか?」と相談された際、技術的な制約を理解した上で代替案を即座に提案できました。デザインとコーディングの両方が分かる人間として、プロジェクトを円滑に進める潤滑油の役割を担えたのです。

3. デザインの意図を正確に伝える
「このボタンのhoverアクションは、opacity: 0.8に変化させてください」といった具体的な指示ができました。曖昧な表現ではなく、技術的に正確な言葉で伝えることで、実装時の齟齬が減りました。

乗り越えた方法

「コーディングができる」という技術を、「実装を理解したデザイン」に転換したのです。

デザイナーとして本業のデザインスキルで即戦力になりながら、技術知識を持つことで他のデザイナーと差別化できました。これが、入社半年で周囲をリードする立場になれた要因です。

グラフィックデザインの実務経験という土台に、Web技術の理解が加わったことで、「デザインも実装も分かるデザイナー」として、30代でも確固たる価値を示せました。

デザイナーとしての立ち位置の確立

デザインもできて、コーディングの知識もある。この「両方分かる」が、最初は自分の中で整理できませんでした。

制作会社では、デザイナーとコーダーが完全に分業しています。デザイナーはデザインに専念し、コーダーはコーディングに専念する。この明確な役割分担の中で、自分はどう立ち回るべきか悩みました。

迷っていた時期

  • 「コーディングもできるのに、やらないのはもったいない?」
  • 「デザイナーなのに技術の話をしすぎ?」
  • 「中途半端な立場になっていないか?」

乗り越えた方法

「○○さんのデザインは、実装のことを考えてくれているから助かる。デザインだけ考えて、後は丸投げするデザイナーとは全然違う」
この言葉で、自分の立ち位置が明確になりました。

私は「コーダーができるデザイナー」ではなく、「実装を理解しているデザイナー」なのだと。コーディングが本業ではないが、その知識を持つことでデザインの質が上がる。それが自分の強みなのだと理解したのです。

実際、デザイン能力自体も入社時から高く評価されていました。グラフィックデザインの経験は、Webでも確実に活きていました。レイアウトの美しさ、配色のセンス、細部へのこだわり。これらは若手デザイナーにはない、経験から生まれる強みでした。

そこに「実装の理解」が加わることで、ただ美しいだけでなく、「実現可能で美しいデザイン」を提案できる。この付加価値が、30代デザイナーとしての差別化になったのです。

年下の先輩・上司との関係性

これは正直、最も不安だった部分です。30代で入社すると、教えてくれる先輩が20代後半、上司が30代前半ということも珍しくありません。

最初は「年下に教わる」ことへの抵抗感がありました。しかし、これは完全にプライドの問題でした。Web業界では年齢よりもスキルが評価される。この事実を素直に受け入れることが重要です。

乗り越えた方法

「Webのことは何も知らない初心者です」という姿勢を徹底しました。謙虚に、素直に、分からないことは即座に質問する。年齢や経歴に関係なく、学ぶべきことは学ぶ。

一方で、デザインの相談や、クライアント対応については、自分の経験を活かしてアドバイスできる場面もありました。「お互いに学び合う」というフラットな関係を築くことで、年齢の壁は自然となくなっていきました。

実は、年下の先輩たちも、デザインの基礎がしっかりしている人と一緒に働けることを喜んでくれました。「デザインの意図をちゃんと説明できる人は貴重」と言われたことが、自信につながりました。

転職後3年で実感した30代キャリアチェンジの価値

現在、Webデザイナーとして3年が経過しました。振り返ってみて、30代での転職は正しい選択だったと確信しています。

デザインの幅が広がった実感

印刷物のデザインだけをしていた頃と比べて、扱えるデザインの幅が圧倒的に広がりました。そして、印刷会社時代に独学で学んでいたWeb技術が、実務で花開いたのです。

当時は「いつか使えるかもしれない」と思って学んでいたHTML/CSSやPHPが、今では毎日使う必須スキルになりました。独学で培った技術の上に、実務で学んだ知識が積み重なり、デザインと実装の両方を高いレベルで行えるデザイナーになれました。

特に価値を感じるのは、「デザインの実装可能性を判断できる」ことです。美しいデザインを考えるだけでなく、それが技術的に実現可能か、実装コストはどれくらいか、パフォーマンスに影響はないか。これらを考慮したデザイン提案ができることが、チーム内での信頼につながっています。

グラフィック×Web×プログラミングの相乗効果

グラフィックデザイン、Webデザイン、そしてプログラミングの基礎。この3つのスキルを持つことで、思わぬ強みが生まれました。

現在は、WordPressのテーマ開発から、オリジナルのWebサービス開発まで、幅広いプロジェクトに関われています。副業で培ったEC運営やWebサービス開発の経験も、クライアントへの提案時に活きています。

ある企業のWebサイトリニューアル案件では、「印刷物のブランドガイドラインを守りながら、WordPressで更新しやすいサイトを構築し、さらにPHPで独自の機能を実装する」という要望に対応できました。これは、グラフィック、Web、プログラミングの3つの経験があったからこそ実現できたことです。

また、独学で開発を続けていた習慣が、今も継続しています。業務時間外に新しい技術を学び、個人プロジェクトで試す。この継続的な学習姿勢が、Web業界で生き残る上での最大の武器になっています。

技術の進化への対応力

30代で新しい分野に挑戦したことで、「学び続ける」という姿勢が身につきました。これが、変化の激しいWeb業界で生き残る上で最も重要なスキルだと感じています。

働きながら独学でプログラミングを学んでいた経験が、今も活きています。本業とは別に個人開発を続ける習慣、新しい技術が出たら試してみる好奇心。これらは副業時代に培ったものです。

完全未経験の30代がWebデザイナーを目指す場合のアドバイス

ここまで、グラフィックデザイン経験と独学でのWeb技術習得を経ての転職経験をお伝えしてきました。最後に、私とは異なる「完全未経験」の30代の方に向けて、現実的なアドバイスをお伝えします。

私の経歴と完全未経験者の違い

正直に言えば、私は「完全未経験」ではありませんでした。転職時点で以下のスキルを持っていました。

  • グラフィックデザインの実務経験
  • HTML/CSSの基礎知識(独学)
  • PHPでのプログラミング経験(独学)
  • WordPressでのサイト構築経験
  • 個人開発したWebサービスの運営経験

この「デザイン実務経験」と「独学での技術習得」の組み合わせが、30代での転職を可能にしました。

完全未経験の場合、デザインの基礎とWeb技術の両方を学ぶ必要があり、学習期間は私の場合よりも長くなります。また、企業側の評価も慎重になります。

ただし、不可能ではありません。重要なのは、「実績を作ること」です。独学であっても、実際に動くものを作り、それを公開する。この積み重ねが、実務経験のなさを補う武器になります。

未経験者が身につけるべき基礎スキルと実績の作り方

完全未経験からWebデザイナーを目指す場合、学習と並行して「実績作り」を進めることを強くお勧めします。

学習と実績作りの並行プラン

基礎学習と小さな実績作り

  • デザインの基礎理論(Udemy、書籍)
  • HTML/CSSの学習(Progate、ドットインストール)
  • 既存サイトの模写コーディング
  • クラウドソーシングでバナー制作案件に応募(実績作り開始)

技術向上と実績の拡充

  • JavaScriptの基礎学習
  • WordPressのカスタマイズ
  • オリジナルのWebサイト制作(架空でもいいので完成させる)
  • クラウドソーシングでサイト制作案件に挑戦(実績を増やす)

私が働きながら独学でWebサービスを開発したように、本業を続けながら副業で小さな案件をこなすことで、「実務経験ゼロ」という状態から脱却できます。

報酬が少なくても、「クライアントの要望に応えてWebサイトを作った」という実績は、ポートフォリオとして大きな価値があります。私の個人開発経験が評価されたように、小さくても「実際に使われているもの」を作ることが重要です。

学習の優先順位と現実的な転職難易度

30代完全未経験の場合、転職難易度は高いですが、以下の点を意識することで成功率を上げられます。

優先順位の高い学習

  1. デザインの基礎(最重要)
  2. HTML/CSSの実装(必須)
  3. 実際に動くものを作る経験(差別化)
  4. クライアントワークの経験(副業でもOK)

スクールvs独学の判断
私は独学を選びましたが、それは「少しずつ学び続ける習慣」があったからです。グラフィックデザイナーとして働きながら、毎日2時間をWeb技術の学習に充てる。この継続性が、独学成功の鍵でした。

スクールが向いている人

  • 体系的に学びたい
  • 転職を急いでいる(半年以内)
  • 独学で挫折した経験がある

独学が向いている人

  • 継続的に学習できる自信がある
  • 予算を抑えたい
  • 自分のペースで学びたい

どちらを選んでも、最終的には「実際に作ったものの質」で評価されます。スクールに通っても、独学でも、ポートフォリオのクオリティを高めることに注力してください。

まとめ

30代でWebデザイナーへの転職は、決して遅くありません。私自身、グラフィックデザイナーとして働きながら独学でWeb技術を学び、30代でWebデザイナーへのキャリアチェンジを実現しました。

私の場合、「完全未経験」ではなく「実務経験はないが技術は持っている」という状態でした。この独学で培った技術が、転職活動での大きな武器になりました。

重要なのは、「実務経験がないこと」を嘆くのではなく、「今できること」で実績を作ることです。私が働きながらWebサービスを開発したように、本業を続けながらでも技術は磨けます。

グラフィックデザインの経験がある方は、その基礎力を大きな武器にできます。そして、独学でもいいので、実際に動くものを作り続けることで、「技術力」を証明できます。

完全未経験の方も、正しい方法で学習を進め、小さな実績を積み重ねれば、道は開けます。クラウドソーシングでの小さな案件でも、それは立派な実績です。

30代という年齢は、社会人としての基礎力とビジネススキルを持っているという強みがあります。そこに技術力を加えることで、企業は必ず評価してくれます。

私が転職を決意した時、最も背中を押してくれたのは「やらずに後悔するより、やって後悔する方がいい」という言葉でした。もしあなたが今、Webデザイナーへの転職を迷っているなら、まず独学で小さなWebサイトを作ってみてください。

その一歩が、大きなキャリアチェンジの始まりになります。30代のあなたなら、必ずできます。