公開日:2020/01/23
最終更新日: 2021/12/21

副業収入を得たら帳簿をつける必要あり!帳簿のつけ方から確定申告準備まで

本記事のリンクには広告が含まれています。

副業で収入を得るのが簡単な時代になってきました。
給与所得以外で収入が増えたら、場合によっては確定申告が必要になります。

帳簿のつけ方に戸惑ったことはありませんか?もしくはまだ帳簿をつけていないという方、確定申告の前準備として帳簿の記帳が必要になります。

副業で収入を得るのも大変なのに、確定申告の方法がわからないと悩む人も多いと思います。

本記事の内容

  • 副業で帳簿記帳が必要な理由
  • 帳簿のつけ方
  • 副業にも会計ソフト

本記事では副業で収入を得たら帳簿記帳が必要な理由と、帳簿のつけ方について解説していきます。
最後に帳簿記帳から確定申告書作成まで行える会計ソフトについても触れておきたいと思います。

確定申告が必要なのに申告しなかった場合は脱税になりますので、無申告ということがないように準備しておきましょう。

副業収入を得たら帳簿をつけ確定申告に備える必要があります

副業で得たお金は帳簿をつけ確定申告に備える必要があります

副業で収入を得たら帳簿をつける必要があります

帳簿をつけたことがないという方も、確定申告が必要になったなら1年間の収支を確認するためにも帳簿が必要になってきます。

誰でも最初は帳簿の書き方なんてわからないものですが、検索すれば情報はすぐ見つかりますし、何事もやりながら覚えるのが一番です。

帳簿は確定申告に向けた準備

帳簿は確定申告書の作成に必要な書類の一つです。

個人の場合は1月〜12月が確定申告の対象期間で、期間内に得た売上・利益を元に確定申告書を3月15日を税務署に提出する必要があります。

確定申告では所得税の納税額を自分で計算し、申告・納税しなくてはいけません。
自分で納税額計算するための資料として、帳簿が重要になってきます。

自分で計算するからと言って虚偽の申告をしてはいけません。
帳簿と領収書には保管義務がありますし、怪しい申告があった場合には税務調査によって間違いがないかを調査されることもあります。

確定申告には白色申告と青色申告がある

確定申告には白色申告と青色申告の2種類があります。

通常は白色申告での申告になりますが、青色申告は開業届を提出し青色申告承認申請書を提出することで選択できます。

白色申告と青色申告の大きな違いは控除項目の数です

青色申告では複式簿記での記帳が必要になり、確定申告の際に提出しなければいけない書類の数が増えます。
作業項目が多いぶん控除が大きく納税額を小さくすることができます。

会計ソフトを使えば記帳の手間も確定申告書類の作成にかかる作業の負担もなくなります
選べるならば青色申告を選択しましょう。

青色申告するなら開業が必要

確定申告で青色申告を選択したい場合には開業届の提出が必要です。

青色申告は開業届と青色申告承認申請書の両方が提出されていないと選択できません。

会計ソフトのサービスの中には開業届の作成までサポートしているものもあるため、利用すれば簡単に作成できます。

開業届作成サービス

  • 開業freee
  • マネーフォワード開業

上記2つの開業サービスでは青色申告承認申請書の作成までサポートしているので、申請書作成が面倒な方にはオススメのサービスです。
どちらのサービスも無料で利用できる点もポイントが高いです。

帳簿のつけ方

帳簿のつけ方

仕入れの発生する物販を例に帳簿のつけ方について解説していきます。

帳簿で大事なのは日々の取引内容を記録していくことです。

物販では以下のような箇所で仕入れや売上が発生するため帳簿への記帳が必要になります。

  • 商品を仕入れる
  • 商品を輸送する
  • 商品を販売する
  • 商品を梱包・配送する

帳簿は確定申告の種類によって記帳方法が異なります。
白色申告は単式簿記、青色申告は複式簿記での記帳が必要になり、申告方法に合わせて記帳方法は選択する必要があります。

帳簿で管理するのは売上と経費

帳簿で管理しないといけないのは売上と経費です。

確定申告では売上から経費を引いた利益額に対して税金が発生するので、売上をあげることも大事ですが、経費として使える金額を漏れなく管理しておくことが大切です。

売上は銀行口座等に入金されるお金です。

現金で受け取る場合もあるかもしれませんが、帳簿にはしっかりと記入しておく必要があります。
通帳などの記録が残るものと違い、現金でのやりとりの場合には取引の証拠となる書類をしっかりと残すようにしましょう。税務署に指摘され具体的な根拠を示せないと困るのは自分自身です。

経費は色々な形で出ていくお金です。

こちらも必ず形が残るようにしましょう。領収書やレシートなど必ず形のあるもので残します。
経費は納税額を減らすためにも非常に重要になります。無駄に経費を使うのは問題ですが、使った費用はしっかりと管理するようにしましょう。

簡単な簿記の記帳例

簿記には2種類も記帳方法があります。

  • 白色申告:単式簿記
  • 青色申告:複式簿記

単式簿記の方が記帳箇所が少なく管理がしやすくなっています。
複式簿記の方が借方・貸方という書き方でやや複雑な記帳方法になっています。

単式簿記の場合

日付収入支出摘要
4月1日5,000インターネット回線費用
4月2日4,000売上(商品名)
4月5日10,000仕入れ(〇〇商店)
合計4,00010,000

収入4,000 – 支出10,000 = 合計-6,000

複式簿記の場合

日付借方貸方摘要
勘定科目金額勘定科目金額
4月1日通信費5,000普通預金5,000インターネット回線費用
4月2日預金4,000売上4,000売上(商品名)
4月5日仕入10,000現金10,000仕入れ(〇〇商店)
合計19,00019,000

簿記というと複式簿記を指すことが多く、確定申告も青色申告をイメージしている場合がほとんどです。
青色申告では複式簿記での記帳が必要で、提出する書類も多くなるため作業量が多く面倒な印象を持たれることが多いです。

間違えても良いが会計知識はアップデートしよう

確定申告で申告内容を間違えると税務署から呼び出しを受けます。

人間必ず誤りはありますので、虚偽の申告でなく不備があった場合は修正申告すればOKです。
初心者の場合は見落としも多いので、自分で確定申告書を作成すると抜け漏れもあったりします。

税金を過剰に支払っても、過少に申告しても指摘されなければそのまま済んでしまうため、税に関する知識は勉強し身につけていくようにしましょう。
そうすることで節税に関する知識が身につき納税額をコントロールすることができます。

会計ソフトを使って記帳ミスをなくす

面倒ならば会計ソフトを使いましょう

会計ソフトを使うと確定申告書作成時のミスを減らすことができます。

副業の人なら会計処理に使える時間を限られてくるので、記帳する件数が増えるだけ負担が増えミスの増加が予想されます。

会計ソフトなら副業でも集計などのミスを減らせ、確認にかかる手間を劇的に削減することができます。

クラウド会計ソフトなら取引情報を自動取得し、仕訳情報の作成から確定申告書の作成まで自動化できるので、副業の方向けには強力なツールになります。

手書き記帳でのミスをなくすためにも会計ソフト

手書きで記帳している場合に起こるミスも会計ソフトを使えば防ぐことができます。

手書き帳簿の最大の難点は手作業での記帳のためどこかでミスが起こってしまう点です。

エクセルでの集計などもできますが、それでも数字の入力時にミスをしてしまえば元も子もありません。

会計ソフトならミスを無くし、無駄な会計業務の時間を削減することができます。

クラウド会計ソフトでお金の管理が自動化できる

会計ソフトの中でもクラウド会計ソフトなら、仕訳から確定申告書作成まで自動化することができます。

銀行口座の取引情報やクレジットカードの利用履歴、ネット系サービスの売上情報など様々なデータが自動で取り込み帳簿を作成することができます。

自動取り込み機能があるおかげで、入力の手間がかからずミスを無くし作業時間を短縮することができます。

会計ソフトを使うと簿記知識は身につきにくい

会計ソフトの難点は簿記の知識が身につきづらい点です。

多くの作業が自動化できてしまうので、簿記の知識がなくても確定申告書作成までできてしまいます。
日々のお金の動きが見えにくくなり、利益管理がしにくくなります。

確定申告で大事な経費項目の管理も自動化で見えづらくなるため、利益を確保するための節税知識が見ぬつきづらく余計な納税が増えることも考えられます。

税に関する情報は自分自身で積極的に取り入れ、知識をもとにした正しい節税対策が必要です。

会計ソフトは優秀ですが、まだまだ完璧ではありませんので必ず人間の工夫が必要な場面があります。

まとめ

副業収入を得たら確定申告が必要になります。
確定申告書は自分で作成する必要があり、作成には日々の収支を記録した帳簿が必要になります。

確定申告をサボると脱税になり重いペナルティーを課せられることになるため、必ず申告が必要です。

副業にな会計ソフトを使い、日々の帳簿記帳をツールで済ませる方が時間が削減できておすすめです。
会計ソフトの中でもクラウド会計ソフトがオススメで、クラウド会計ソフトなら多くの業務を自動化することができ、会計業務から解放されるのは間違いありません。

副業だからこそ、時間をうまく使って必要な作業を効率的にこなしていきましょう。