個人事業主は毎年3月、確定申告をしなければいけません。
確定申告の際に提出しなければいけない書類はどんなものがご存知ですか?
初めて確定申告をする方、今まで白色申告をしていたけれど青色申告で提出してみようと考えている方、最初から青色申告で提出したい方向けに書いていきます。
目次
個人事業主の確定申告に必要な書類は?
個人事業主が確定申告する際に必要な書類は以下になります。
白色申告 | 青色申告 |
---|---|
確定申告書B | 確定申告書B |
各種控除に必要な書類 | 各種控除に必要な書類 |
源泉徴収票 | 源泉徴収票 |
収支内訳書 | 収支内訳書 |
上記の通り、確定申告には2種類の申告方法「白色申告」と「青色申告」があります。
どちらもほぼ同じ書類でいいのですが、最後だけ白色申告が「収支内訳書」、青色申告が「青色申告決算書」になっています。
白色申告と青色申告の2種類の申告方法
確定申告には「白色申告」と「青色申告」があります。
白色申告が簡易的に記帳を済ませられる初心者向けの確定申告、青色申告が記帳が大変だけれど多くのメリットがある確定申告になります。
2つは記帳の仕方が違うため、最終的に作成できる書類が違います。
それが「収支内訳書」と「青色申告決算書」になります。
白色申告 | 青色申告 | ||
---|---|---|---|
記帳方法 | 簡易簿記 | 簡易簿記 | 複式簿記 |
控除 | 控除なし | 10万円 | 65万円 |
白色申告は簡易簿記でOKですが節税効果はありません。青色申告でも簡易簿記と複式簿記で記帳できますが、控除額が10万円〜65万円と開きがあります。
複式簿記で記帳ができれば最大限の節税効果が期待できますが、それが大変だから白色申告を選択する人がいるのも事実です。
ただ、今では会計ソフトを使っていれば、自動で複式簿記での帳簿作成ができるため、実際には青色申告一択と言えます。
確定申告書とは?
個人事業主が提出する確定申告書は「確定申告書B」になります。
確定申告書には2種類あり、それぞれAとBに分かれています。
- 確定申告書A:所得が給与所得や公的年金、雑所得のみの方用の申告書
- 確定申告書B:所得の制限がなく誰でも使用できる申告書
確定申告書Aでは所得の項目が少ないため、個人事業主が選択する申告書は確定申告書Bになります。
各種控除関係の書類
確定申告の際には納税額を申告することも大事ですが、納税額を少なくできる控除書類の提出も重要です。
- 雑損控除
- 医療費控除
- 社会保険料控除
- 小規模企業共済等掛金控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 寄附金控除
- 寡婦・寡夫控除
- 勤労学生控除
- 障害者控除
- 配偶者控除
- 配偶者特別控除
- 扶養控除
- 基礎控除
医療費や生命保険料、ふるさと納税などの寄付金など控除となる要素はいくつもあります。
確定申告書に控除金額を記入し、控除額の証明書を添付します。
収支内訳書と青色申告決算書とは
白色申告では「収支内訳書」、青色申告では「青色申告決算書」をそれぞれ提出します。
収支内訳書は記入する項目が少ないため簡単に作成することができます。
青色申告決算書は、売上や経費などの記入項目が多く、正確にお金の動きを把握することができますが、その分金額の管理が大変になります。
この手間の分だけ所得税の控除が得られることになるため、確定申告で青色申告を選択すると節税効果が得られます。
副業なら源泉徴収票
副業の場合には、会社からの給与所得があるため源泉徴収票も添付します。
会社の給与所得にかかる所得税は会社で計算し申告しているため、自分で計算する必要はありません。
初めての確定申告
初めて確定申告をする場合には右も左もわからず、どこから初めてどこまでやればいいのかわからず、とにかく大変です。
安心してください。おそらくはどこか間違って申告しています。
事前に簿記の知識があって準備万端でのぞむ人もいるでしょうが、大抵の場合には知識ゼロで間違っていることにも気づきません。
間違っていても大丈夫です。確定申告後に誤りに気付いた場合には修正申告することができます。
人間だれでも間違えるものなので、間違っていたことで重いペナルティーなどがあるわけではありません。後で間違いに気づいたら税務署で修正してもらえばいいのです。
青色申告は事前申請が必要
青色申告で申告したくても、できない場合があります。
青色申告は事前に申請書を提出していないと受け付けてもらえません。青色申告用に準備をしていても、申請書が出ていないと自動的に白色申告に切り替えられます。
青色申告の条件は次の通り。
- 開業届を提出している。
- 青色申告承認申請書を提出している。
この2点の準備ができている必要があります。
まず開業届を提出し個人事業主になっていないといけません。開業届の提出は簡単なのでサクッと提出し、個人事業主になりましょう。
次に青色申告承認申請書、こちらも提出しておかなければいけません。
この2点の提出が終わっていれば青色申告することができます。
書類作成には会計ソフトを使おう
確定申告で大変なのは申告の前準備となる記帳と、売上・経費の集計作業です。
普段からお金の管理をしている人でもなければ、なかなか骨の折れる作業です。
ただ、自分で全ての作業をする必要は全くありません。個人事業主は会計ソフトを使って全て自動化してしまいましょう。
税理士でも会計ソフトの導入を推奨しています。会計ソフトを使ったほうが間違いが無く、管理もしやすいので当然といえま当然です。
確定申告に必要な書類を簡単作成
会計ソフトは何も記帳作業だけができるものではありません。
過去のキャッシュフローをグラフ化して整理したり、記帳を元にお金の流れを集計し、確定申告ようの書類作成も簡単にできてしまいます。
今上げたような機能はクラウド型会計ソフトというインターネット経由でデータのやり取りをするソフトで、今や主流の会計ソフトと言えます。
オススメはクラウド会計ソフト
会計ソフトにもパソコンにソフトをインストールして使うインストール型と、先に上げたクラウド型があります。
以前まではインストール型が主流でした。インターネットに接続している家庭が少なかったことや、Webサービスでの提供がまだまだ敷居が高かったなのありましたが、今ではだれもがいつでもネットに接続された時代になりあっという間に主流となりました。
これからの成長し続けるであろうクラウド型会計ソフト。使うのならば断然クラウド会計ソフトがオススメです。