公開日:2020/01/02
最終更新日: 2021/12/21

副業で得た所得は確定申告が必要【イメージするほど難しくない】

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副業解禁の流れに乗って本業以外の場所から副収入を得たり、会社にバレないように副業をしている方も多いはず。

副業も立派な事業ですから、税金を納めなければいけません

税金を納めるためにはまず確定申告が必要ですが、何から手をつけていいか分からないし、間違っていたら税務署からお叱りを受けそうなど不安になる点がいくつもあると思います。

まず確定申告は間違って申告してしまっても修正できますし、無料で相談できる機会もたくさんあります。できるところから始めるのがいいでしょう。

副業の確定申告とは?

確定申告とは

確定申告は1年間の所得を自身で計算し、申告・納税することです。提出書類などに記載されていますが、正式には「所得税の確定申告」のことを指します。

サラリーマンでも毎月給与から所得税は引かれているはずですので、その所得税とは別に自身の収入を申告することになります。

副業の所得にはどんなものがあるのか?

副業で得られる所得は「事業所得」または「雑所得」に分類できます。

事業所得

事業所得とは、農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業その他の事業を営んでいる人のその事業から生ずる所得をいいます。

雑所得

雑所得とは、利子所得・配当所得・不動産所得・事業所得・給与所得・退職所得**退職所得・譲渡所得・一時所得のいずれにも該当しない所得をいいます。

事業所得の場合には継続性のある収入である事業である点がポイントです。ネットークション等で不用品を売買して得た所得の場合には継続性がないため、事業所得よりも雑所得の方に分類されます。

確定申告が必要な所得は20万円

副業の確定申告には「20万円」が基準になります。

  • アルバイトやパートの場合の年間収入が20万円まで
  • 物販やクラウドソーシングなどの場合には所得20万円まで

上記を超えると確定申告が必要になります。

二つの違いは後者が利益額が20万円を超えることが基準である点です。

利益=売上-経費

売上は数字として把握しやすいですが、経費についてはどこまでを経費として計上するかで利益額が変わるため注意が必要です。

白色申告と青色申告の違い

確定申告には「白色申告」と「青色申告」があります。

二つの大きな違いは控除額になります。

 白色申告青色申告
事前の届け出必要なし必要あり
控除金額なし10万円65万円
帳簿のつけ方簡易簿記複式簿記

青色申告で確定申告をしたい場合には事前に開業届青色申告承認申請書の提出が必要です。

帳簿のつけ方によって控除額が異なり、複式簿記の場合には記入項目が増えますがその分控除額が大きくなります。青色申告の場合には提出しなければいけない書類も白色申告に比べ多くなります。

  • 青色申告決算書
  • 確定申告書B
  • 控除証明書や源泉徴収票

上記の3点が確定申告の際に提出しなければいけません。

青色申告で得られるメリットは

青色申告では控除額65万円に加えて以下のようなメリットもあります。

  • 赤字を3年繰り越せる
  • 家族への給料を経費にできる
  • 30万円未満の償却資産を一括で経費に計上できる

白色申告にはあまりメリットがないので、ぜひ青色申告を選択しましょう。

会社にバレない確定申告の方法とは

会社にバレない確定申告の方法とは

副業で確定申告が必要となると心配なのは会社にバレてしまわないかどうかだと思います。

結論を先に書くと、会社にバレない確実な方法はありません。

副業が会社にバレる要因は住民税の納税のタイミングですが、確定申告の際に「自分で納付」にチェックを入れると、会社員の給与から発生した住民税分と、副業によって発生した住民税を分けて納税することができます。

自分で納付にチェックをしていないと会社の給与から天引きされる形になり、副業で得た収入分だけ住民税が多くなるので会社にバレてしまいます。

絶対にバレない方法はありません

会社にバレる要因は住民税の納税分で、それ以外には誰かの口から漏れるくらいしかないのですが、書類を見るのも人間ですので見落とされてしまう可能性も十分にあります。

チェック項目を見落とされると、会社に住民税の納税を求められるのでバレてしまいます。

チェックするか・しないかだけなので、会社に副業がバレたくない場合には確実にチェックして提出しましょう。

副業ならクラウド会計ソフトを使って楽に申告しましょう

副業ならクラウド会計ソフトを使って楽に申告しましょう

確定申告は提出する書類自体は少ないですが、事前準備が非常に大変です。

青色申告で65万円の控除を得ようと思うと複式簿記で帳簿をつけないといけないので簿記の知識も必要ですし何から初めていいのか分からないと思います。

そこでクラウド会計ソフトを導入して帳簿つけの自動化してしまいましょう。

オススメのクラウド会計ソフト

会計ソフトを使うならクラウド会計ソフトがオススメ。

クラウド会計ソフトは、「freee」「マネーフォワード確定申告」などのWebアプリケーションで、ブラウザ経由で使用します。

利用料も安く、あらゆる作業が自動でできるので時間のない副業向けのソフトです。

詳細は「副業、個人事業主向けのクラウド会計ソフトおすすめ3選【確定申告に使える】」に記事をまとめていますので興味のある方はどうぞ。

無料で利用できるお試し期間が充実しているので、迷ったならとりあえず登録して使ってみるのがよし。簡単に帳簿管理ができるようになります。

日々の仕訳を自動化できる

クラウド会計ソフトを利用すれば仕入れや販売にかかる情報を自動的に取り込み、帳簿つけも可能です。

もちろん最低限の知識は必要ですが、やりながらでも十分覚えることができます。

分からないことがあれば検索してみてその都度修正で大丈夫です。

確定申告の必要書類も作成できる

クラウド会計ソフトのいいところは確定申告の提出書類まで自動で作成できてしまう点です。

1年間の帳簿を集計し決算書を作成できます。

青色申告用の書類も簡単に用意できるので青色申告で確定申告しましょう。