公開日:2020/03/19
最終更新日: 2021/12/05

クレジットカード決済の会計ソフトでの仕訳方法【未払金・買掛金】

個人事業主の場合には商品の仕入れや備品の購入など様々な場面でクレジットカードで決済をする場面があります。

クレジットカードで決済すれば、今ならキャッシュレスによる還元やカード会社のポイント還元、取引情報の管理など多くのメリットがあります。

事業のためにクレジットカードを使って決済した場合の仕訳方法はどうなるのか?個人事業主の方は手書きで記帳されている方もおられると思いますが、会計ソフトを使用している方向けに仕訳の疑問について書いていきます。

クレジットカード決済の会計ソフトでの仕訳方法

クレジットカード決済の会計ソフトでの仕訳方法

クレジットカードで決済すると会計ソフトを利用していれば自動的に利用履歴を取り込むことができます。

会計ソフトでクレジットカードの決済情報を取り込む

手書きで記帳をしていれば当たり前ですが取引1件ごとに帳簿に記帳しなければいけません。

会計ソフトを使っていれば自動的に利用履歴を登録可能です。大抵の会計ソフトがクレジットカードの取引情報を自動取得できるようになっていて、クレジットカードを利用すれば面倒な記帳を圧倒的に楽にできます。

クレジットカードで決済するメリット

自動的に取引データを取り込めるのがクレジットカード利用のメリットですが、
会計ソフトを利用していれば入力漏れやミスを無くすことができます。

手書きで記帳していればどこかでミスが発生します。

機械的に会計処理していれば金額計算の際もミスを無くすことができます。貴重で重要なのは正確にお金の流れを把握することなので、ミスを無くすことは非常に重要です。

勘定科目は自分で決める

会計ソフトに取引記録を取り込むことはできますが、勘定科目は自分で決めなければいけません。

AIの発達によって勘定科目も自動的に候補が出てくるようになってきましたが、まだまだ完璧ではありません。まだまだ人間の目を通した後で登録することになります。

勘定科目には厳密なルールはないので、極論をいえば会計情報を見る人が理解できればいいのですが、1人だけしか理解できない書類には意味がないのである程度のルールが必要です。

勘定科目は「未払金」か「買掛金」か?

勘定科目は「未払金」か「買掛金」か?

会計ソフトを使用すると簡単に複式簿記で仕分けができます。複式簿記を採用していれば確定申告の際に青色申告を選択し最大限に税金の控除が得られます。

クレジットカードで決済すると、消耗品や仕入れ商品を借方に記入し貸方に「未払金」または「買掛金」と記入します。

それぞれの違いについて解説します。

未払金とは?

未払金に分けられるのは次のようなものをクレジットカードで決済した場合です。

  • 消耗品の購入代金
  • 備品の購入代金
  • 水道光熱費

クレジットカード決済では商品を購入した時点ではお金が減っているわけではなく、後日支払日がきて初めてお金を支払うため未払のお金として「未払金」になります。

また、事業用の出費であっても売り上げに直結するものではなく消耗するものは「未払金」と記入します。

消耗品を購入した際の仕訳方法

よくある購入事例で消耗品を購入した際の仕訳方法は次のようになります。

取引日 借方勘定科目 金額 貸方勘定科目 金額
1/1 消耗品 5,000円 未払金 5,000円
2/25 未払金 5,000円 普通預金 5,000円

借方の方に購入したものを記入し、貸方にクレジットカードでの決済を記入します。ここでは5,000円の消耗品をクレジットカードで購入したので未払金として処理しています。

買掛金とは?

もう一つクレジットカードで決済した際の仕訳の勘定科目に「買掛金」があります。

「買掛金」は売り上げをあげるものに直結する仕入れ等に対する決済が該当します。

材料の仕入れや、販売商品の仕入れの際には買掛金と記入します。

仕入れをした際の仕訳方法

買掛金と仕訳するのは以下のようになります。

取引日 借方勘定科目 金額 貸方勘定科目 金額
1/1 仕入高 5,000円 買掛金 5,000円
2/25 買掛金 5,000円 普通預金 5,000円

借方に仕入を記入し、貸方にクレジットカードでの決済を買掛金と記入します。

会計ソフトの自動登録を過信しすぎない

会計ソフトの自動登録を過信しすぎない

会計ソフトは非常に便利ですが、クレジットカードで購入したものが消耗品なのか仕入れなのかを判断することはできません。

自動化する前に確認しましょう

二つの仕訳の勘定科目が違う形で記入しなければいけないとなれば、現状人間の目で確かめなければいけません。

ですが難しくはありません、先にあげたように売上に直結する項目は「買掛金」、消耗品は「未払金」と記入しましょう。

AIは常に進化している

しかし会計ソフトも日々進化しているので、一度仕訳しな内容と同一の場合にはほぼ確実に正確な勘定科目の候補をあげてくれます。

会計ソフトを導入したことで確実に会計処理は効率的に処理することができます。

まだ会計ソフトを導入していない人は少ないとは思いますが、利用したことがない方に会計ソフトは間違いなくオススメです。