公開日:2020/05/29
最終更新日: 2021/11/29

【人気ネットショップ比較】BASE手数料は他社と比較して高いのか?

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ネットショップ開設にあたって、運営費がどれくらいかかるのか?機能面ではどんなものが揃っているのかを確認したいと思いませんか?

開店こそ無料で始められますが、BASEは手数料が他ネットショップよりやや高めになっています

固定費は0円にして、販売手数料を高めに設定することでネットショップ開店の敷居を下げつつ、売上が上がるようになると手数料負担が気になるようになります。

本記事の内容

  • BASEの手数料の仕組み
  • 他ネットショップとBASEの比較
  • BASEでネットショップ運営に向いているケースとは?

無料で始められるBASEですが、販売時には必ず手数料が発生します。BASEの特徴を理解してみて自分に合ったショップ選びができるように解説していきます。

BASEでネットショップを始めてショップを育てていくと、手数料が負担になってくるタイミングがあります。
どんなケースならBASEを利用すべきか、他ネットショップを利用すべきタイミングについて解説します。

BASEの手数料は高いのか?

BASEの手数料は高いのか?

BASEは無料でネットショップを解説できますが、商品販売毎に手数料が発生します。

BASEでは4つの手数料が発生します
シンプルにまとめられていますが、この手数料は他ネットショップ作成サービスと比較すると若干高めに設定されています。

商品を販売する際に発生する手数料と、売上振り込み時に発生する手数料について解説していきます。

BASEで発生する手数料は4つだけ

BASEでは4つだけ手数料が発生します

BASEの手数料

  • 販売手数料
  • サービス利用料
  • 振込手数料
  • 事務手数料

販売手数料」と「サービス手数料」は商品が売れるごとに発生する手数料で、「振込手数料」と「事務手数料」は売上を振込む際に発生する手数料。この2種類だけなので非常にシンプルな仕組みになっています。

BASEの販売手数料・サービス手数料の仕組み

販売手数料とサービス利用料は商品販売ごとに発生する手数料です。

どちらの手数料も販売価格を基準に計算する事ができます。

  • 販売手数料:販売価格×3.6%+40円
  • サービス利用料:販売価格×3%

販売手数料と、サービス利用料と別れてはいますが、合わせると6.6%+40円が毎回売上から引かれることになります

ネットショップ開設当初はどうしても商品が売れ始めるまでに時間がかかるため、販売時にかかる手数料が少し高めでも固定費が抑えられるBASEでは安心してショップ運営ができます。

6.6%+40円という金額も、他ネットショップの手数料と比較して極端に高いというわけではなく、若干高めに設定されている程度なので利益額が小さくなってしまうということもありません。

売上振込にかかる振込手数料・事務手数料

売上の振込時にも手数料がかかります。

手数料といっても不当に高い金額ではなく、通常の振込手数料の範囲内の金額です。

  • 振込手数料:250円
  • 事務手数料:500円(ただし2万円以上の場合には無料)

売上が2万円を超えていれば250円で振込ができます。1度に振り込む金額が2万円未満の場合には750円が手数料としてかかります。

すぐに売上が振り込まれるのではなく振込申請をしてから10営業日(土日祝日を除く)で指定口座に振り込まれます。申請から振込までの期間がちょっと長いとは思いますが、振込依頼をいつでも申請できるのはいい点です。

他ネットショップとの手数料比較

他ネットショップとの手数料比較

BASEでは販売価格に対して手数料がかかる仕組みですが、他のネットショップはそれぞれ発生する手数料の仕組みが違います。

手数料のかかり方が違うということは、扱う商品によっては手数料を安くすることもできます。

STORES」はBASEとよく似たネットショップ開設サービスで、月額手数料がかかりますが販売手数料が安めに設定されているのが特徴で、BASEの次に人気のあるサービスです。
カラーミーショップ」は月額手数料がかかりますが販売毎の手数料が無く(決済手数は別途必要)、利益率が高くカスタマイズ自由度の高さが特徴で人気のサービスです。

その他にもネットショップ作成のサービスはありますが、初心者でも使いやすくで安価に利用することができるのが特徴の2つのサービスと比較してみようと思います。

1,000円の商品を販売した際にかかる手数料

BASEの販売にかかる手数料には3.6%の販売手数料と3%のサービス利用料、そして40円の固定費があります。

これが何を意味するかというと、販売価格が小さければ小さいほど手数料の割合が大きく販売価格が大きくなれば手数料の割合が小さくなるということです。

まずは1,000円の商品の販売した場合の手数料を見てみます。

  • 販売手数料 (1,000円×3.6%) + 40円 = 76円
  • サービス利用料 1.000円 × 3% = 30円

販売手数料とサービス利用料を合わせて106円(約10%)が手数料として引かれます。

商品価格が5,000円になると次のようになります。

  • 販売手数料 (5,000円×3.6%)+ 40 = 220円
  • サービス利用料 5,000円 × 3% = 150円

販売手数料とサービス利用料を合わせて370円(約7%)の手数料に抑えることができます。

1,000円の商品を1年間販売した場合

他のネットショップサービスと比較するとどうなるのでしょうか?

1,000円の商品を販売し毎月10万円の売り上げを1年間続けた場合の手数料額を比較してみます。

月商10万円の場合

  BASE STORES カラーミーショップ
月額手数料 0円 23,760円 10,008円
販売手数料 127,200円 43,200円 48,000円
合計金額 127,200円 66,960円 58,008円

月商100万円の場合

  BASE STORES カラーミーショップ
月額手数料 0円 23,760円 10,008円
販売手数料 1,272,000円 432,000円 480,000円
合計金額 1,272,000円 455,760円 490,008円

手数料ではSTORESが最安で次にカラーミーショップで、どちらもBASEの約半額の手数料で済みました。
月額固定費が安くても販売時の手数料が高めに設定されているので販売点数が増えるとBASEの手数料の高さが目立ちます。

10,000円の商品を1年間販売した場合

販売価格が大きくなればBASEは手数料を低く押させることができます。

商品を販売するごとにかかっていた40円分の負担が、販売価格が大きくなると小さくなるので手数料割合がぐっと低くなります。

では10,000円の商品の販売した場合の手数料を見てみます。

  • 販売手数料:(10,000円×3.6%) + 40円 = 400円
  • サービス利用料:10,000円×3% = 300円

販売手数料とサービス利用料を足した金額は700円(7%)になります。

月商10万円の場合

  BASE STORES カラーミーショップ
月額手数料 0円 23,760円 10,008円
販売手数料 84,000円 43,200円 48,000円
合計金額 84,000円 66,960円 58,008円

月商100万円の場合

  BASE STORES カラーミーショップ
月額手数料 0円 23,760円 10,008円
販売手数料 840,000円 432,000円 480,000円
合計金額 840,000円 455,760円 490,008円

月商10万円までは手数料ではカラーミーが最安で次にSTORESで、最後がBASEの順で手数料が高い結果になりました。しかし月商100万円まで伸びると販売手数料が安いSTORESが最安になります。
商品価格が上がったことで、利益率は上がりましたがBASEの手数料が一番高い結果になりました。

販売価格によって利益額に差が生まれる

販売価格が高くなればなるほどBASEの手数料負担は小さくなります。

少額ではありますが、販売手数料の中の40円がジワリと効いてきます。通年で計算すれば、販売価格が高ければ高いほどたのショップと比較して手数料が安くなって行きます。

同じようなサービスのSTORESと比較すると金額の変化がわかりやすいです。
STORESは月額費用と手数料の二つの手数料がかかりますが、手数料はパーセントのみなので、販売価格が変わっても手数料の割合は変わりません。

BASEと他ネットショップとの差は固定費と集客力

BASEと他ネットショップとの差は固定費と集客力

BASEの利点は固定費の安さです。
初めてショップを開店する場合、全く集客できず何ヶ月も売上0なんてこともありえます。その点で月額手数料0円のBASEは費用面を気にせずにショップ運営を続けられます。

難点もあって集客力が非常に低い点が挙げられます。なので自分でアクセスを集める必要があるのですが、初心者の場合はこのネット集客がネックになって何ヶ月も売上が上がらない原因になります。

開店、運用がとにかく簡単

固定費が0円なのでネットショップ初心者にはおすすめ。

始めたばかりの場合はしばらくの間アクセスゼロは当たり前です。

Googleの検索エンジンは実はサイトを公開すればすぐに検索結果に反映してくれるのではなく、数ヶ月かけてサイトの内容や需要をチェックします。

数ヶ月経つまでは、まずアクセスは集まりません。

しばらくすると少しずつアクセスが集まり出すのですが、それまでは無駄な固定費を払わず、ショップ運営のノウハウを学び試行錯誤する時間に当てるべきです。

集客力には難あり

BASEは無料であるがゆえ集客力に難点があります

類似サービスのSTORESも同様の難点を持っていて、シンプルな機能に限定しているが故に集客のための細かい施策が打てなくなっている部分があります。

対策としてはSNSやブログなど外部から集客できる力を養って積極的に利用する必要があります。

何もしなければただ、誰も来ないお店を運営し続けることになってしまいます。

BASEで最低限必要なSEO対策についてもまとめていますので、こちらもどうぞ「BASEのSEOは本当に弱いのか?対策方法を解説

深く考えすぎずにいろいろ試して見ることが大事

どうせ集客に難があるなら全力でマーケティング知識を身につける時間にあてましょう。

SEOなどはすぐには結果が出ない施策になります。変更を加えても結果が出るまでに約3ヶ月時間がかかってしまうため、時間をかけて修正を加えて行く必要があります。

SNSを積極的に利用し、チャンネルが広がっていけばBASEでも徐々に集客できるようになってくるはずです。

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