公開日:2026/10/02

Webデザイナーへの就職は難しい?必要最低ラインのスキルと優先順位づけ

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Webデザイナーについて調べるほど、必要なスキルの一覧が長くなっていきます。

デザインツール、HTMLとCSS、UI/UX、SEO、クライアント対応。これを全部そろえてから応募するのかと考えると、未経験の自分には難しいと感じて当然です。

私は印刷会社のグラフィックデザイナーから30代でWebデザイナーに転職し、今はデザイナーが20名弱いる職場で働いています。

その経験から、就職前に必要な水準と、働きながら身につければいい水準を分けてお伝えします。

この記事のポイント

  • 就職前は全スキルの最低ラインで足りる
  • 同僚も自力ではサイトを実装できない
  • 得意を1〜2つ伸ばすと選ばれやすい
  • ハローワーク経由の求人倍率は0.11倍
  • 入社後の最初の壁は進め方と伝え方

目次

Webデザイナー就職は最低ラインで考えれば難しくない

Webデザイナーが難しく見えるのは、求められるスキルを全部「一人前の水準」で考えてしまうからです。就職の時点で必要なのは各スキルの最低ラインで、深さは入社後の実務で身につきます。

スキル一覧は一人前の基準で書かれている

必要なスキルの一覧は、現場で数年働いた人の姿を説明したものです。未経験者が入社時に満たす基準ではありません。

「Webデザイナーになるには」と調べると、必要なスキルが10個近く並んだ記事がよく見つかります。並んでいる内容自体は間違っていません。ただ、それは一人前のWebデザイナーが持っている状態の説明です。

未経験の人がこの一覧を見ると、全部を同じ深さで身につけてから応募しなければと受け取りがちです。そう考えれば、就職までに何年かかるか分からなくなります。難しいと感じる正体は、スキルの数そのものより、求める水準の高さにあります。

学習を始めた人が途中で挫折する理由も、ここにあると私は考えています。全部を一度に学ぼうとして、どれも終わらない感覚に疲れてしまうのです。

求人票の歓迎スキルは必須ではない

求人票の「歓迎スキル」の欄は、満たしていなくても応募できる項目です。必須条件と同じ重さで読まないでください。

求人票には、たいてい「必須」と「歓迎」の二つの欄があります。歓迎の欄には、あれば助かるスキルが幅広く書かれています。未経験の人ほど、この欄まで全部満たさないと応募できないと考えてしまいがちです。

まずは必須の欄だけを読み、そこに自分が届いているかを確かめてください。歓迎の欄は、入社後に伸ばす方向を知るための目安として使えば十分です。

筆者の職場で見てきた現実

今の職場には、Webデザイナーが20名弱います。その中に、自力でサイトを一から組めるほどHTMLとCSSに詳しいメンバーはいません。

タグ名やプロパティ名を知っている程度の人なら、ある程度います。それでも全員がWebデザイナーとして採用され、実際に案件を担当しています。一覧の全項目を一人前の水準でそろえてから入社した人は、私の周りにはほとんどいません。

もちろん、知識が足りないことで入社後に苦労する場面はあります。それは後半で詳しく触れます。ここで押さえておきたいのは、就職の段階で全部が完成している必要はないということです。

なれるかどうかの見極め方は、Webデザイナーは誰でもなれるのかを転身経験者が検証した記事でも整理しています。では、就職の時点では各スキルをどこまで身につけておけばいいのでしょうか?

就職前に必要な最低ラインと入社後に身につくもの

就職前に必要なのは、どのスキルも「一人で完結できる」水準ではなく「指示を受けて手を動かせる」水準です。ツールやHTMLの深い知識、UI/UXの提案力は、働きながら身につけるものに分けられます。

最低ラインと入社後の水準の比較

主なスキルごとに、就職前の最低ラインと入社後に伸ばす水準を並べると次のようになります。

スキル就職前の最低ライン入社後に伸ばす水準
デザインツールFigmaやPhotoshopでレイアウトを組み、画像を書き出せる部品化やデータ整理を意識して、チームで扱いやすく作れる
デザインの基礎余白・文字・配色の意図を一言で説明できる目的に合わせて根拠を持って使い分けられる
HTMLとCSSタグ名やプロパティ名を知っている実装を見て、コードの単位で修正点を伝えられる
UI/UX画面の使いやすさを自分の言葉で語れる導線や情報の並びから改善を提案できる
SEO・マーケティング見出しや画像の役割をおおまかに知っている数値を見て、デザインの改善につなげられる
進行・コミュニケーション指示を正確に受け取り、確認と報告ができる要件を整理し、提案を主導できる

表の左の列は、未経験から数か月の学習で届く範囲です。右の列は、案件を重ねる中で少しずつ育っていくものです。

採用する側も、未経験者に右の列を求めてはいません。見ているのは、左の列が一通りそろっているか、そして伸びしろが感じられるかです。全部を右の列に引き上げてから応募しようとすると、準備がいつまでも終わりません。

左の列で今の自分を確かめる

比較表の左の列は、そのまま自己チェックに使えます。項目ごとに、できる・あいまい・できないの三段階で印をつけてみてください。

確かめるときは、次の問いに答えられるかを目安にします。

  • 好きなサイトの1画面を、ツールで同じように再現できるか
  • 自分の作品の配色を選んだ理由を、一言で説明できるか
  • div、h1、marginといった言葉の役割を知っているか
  • 使いにくいと感じた画面の理由を、具体的に言えるか
  • 頼まれた作業の締め切りと内容を、復唱して確認できるか

この問いに答えられれば、その項目は最低ラインに届いています。答えに詰まる項目が、準備で最初に埋める場所です。正社員の求人に応募する場合も、未経験の枠であればこの左の列を基準に考えて問題ありません。

HTMLとCSSは読める程度で足りる

HTMLとCSSの最低ラインは、タグやプロパティの名前と役割が分かる程度です。就職の段階では、サイトを自力で組める水準は求められないことが少なくありません。

求人データにもその傾向は表れています。マイナビクリエイターの記事によると、同サービスのWebデザイナー求人のうち、必須の経験にコーディングを明記しているのは約4割です。ただし同じ記事では、記載がなくても選考で問われる可能性があると注意しています。

つまり、HTMLとCSSが不要という話ではありません。就職の時点では読める程度で足り、深い理解は入社後に必要になるということです。実際に、私の職場で知識が浅いメンバーが苦労しているのは入社後の場面でした。

コードを書けた私が感じたこと

私自身は、転職の時点でコードを書ける状態でした。ただし、それが採用の決め手だったとは感じていません。

当時の私には、HTMLとCSS、PHPでの開発経験がありました。個人で小さなサービスを作れる程度です。効いたのは入社後で、プログラマーに修正箇所をコードの単位で伝えられたため、やり取りの手戻りが少なく済みました。

その後もReactやTypeScript、Next.jsへと範囲を少しずつ広げました。今では、画面の裏の仕組みから考えるデザインができるようになっています。

一方で、周りの20名弱はコードを書けないまま就職し、仕事をしています。コードは就職の条件ではなく、入社後に効いてくる武器だと考えています。とはいえ、最低ラインの全項目を同じ熱量で伸ばす必要はありません。次は、何から優先するかの決め方です。

自分の得意なことで準備の優先順位を決める

最低ラインは全部そろえたうえで、自分がすでに得意なことに近いスキルを1〜2つだけ少し上に伸ばします。得意は専門分野でなくてよく、前職や趣味、性格の中から見つかります。

得意は前職や趣味から探す

自分の得意と聞いて、すぐに答えられるでしょうか? ここでいう得意は、デザインの専門分野ではありません。今の自分がすでに持っていて、仕事に転用できるものです。

未経験の人でも、次のような形で見つかります。

  • 接客や営業で、相手の要望を聞き取ってきた
  • 事務職で、細かい確認やミスのない作業を続けてきた
  • 文章を書くのが苦にならず、説明が得意
  • 写真やSNSの投稿で、見せ方を工夫してきた
  • 表計算やITツールの操作に抵抗がない

どれも、比較表のどこかの行に結びつきます。要望の聞き取りは進行・コミュニケーションに、細かい確認はデザインの精度に効いてきます。ITツールへの抵抗のなさは、HTMLとCSSの理解を助けてくれます。

文章が得意なら、デザインの意図を言葉で伝える場面で強みになります。写真やSNSで見せ方を工夫してきた人は、バナーや画像の扱いに強みが出やすいです。

得意が見つからないときの探し方

自分では得意が分からない人は、人から頼まれてきたことを振り返ると見つかりやすくなります。

職場や家庭で、よく任される役割を思い出してみてください。資料の見た目を整える係、説明役、確認役など、繰り返し頼まれることには理由があります。周りがあなたの強みとして認めているからです。

それでも思い当たらない場合は、学習を進める中で苦にならない作業を探します。時間を忘れて続けられた作業が、そのまま得意の候補になります。得意は最初から決めなくても、準備の途中で見つかれば十分です。

最低ラインをそろえる順番

最低ラインのそろえ方には順番があります。最初に取り組むのは、デザインツールとデザインの基礎です。

この二つがないと、作品そのものが作れないからです。好きなサイトの1画面を再現する練習から始めると、ツール操作と基礎の両方を同時に身につけられます。

そのあとで、HTMLとCSSの名前と役割、UI/UXの考え方、SEOの基本を浅く一通り押さえます。ここは深追いしなくて大丈夫です。進行やコミュニケーションは、前職の経験で最低ラインを満たしている人が少なくありません。

学習は毎日少しずつ継続するほうが、週末にまとめて取り組むより身につきます。私も印刷会社で働きながら、平日の夜に学ぶ時間を作っていました。

伸ばすのは一つか二つまで

最低ラインがそろったら、得意に近いスキルを1〜2つだけ少し上まで伸ばします。全部を伸ばすと時間だけが過ぎていきます。

私の場合は、印刷の仕事で鍛えた細部の調整とレイアウトの感覚が得意でした。そこでデザインの基礎を一段上に伸ばし、作品の見せ場にしました。私の転職の流れは、30代でグラフィックからWebデザイナーに転職した実践ステップにまとめています。

事務職の経験がある人なら、確認の正確さを生かしてデザインの細部の精度を伸ばす方法があります。接客の経験がある人なら、UI/UXの考え方を一段深めると、利用者の目線を語れる強みになります。

伸ばす目安は、比較表の右の列の半分くらいまでで十分です。完璧を目指すと、また一人前の水準を追いかけることになります。選んだ得意は、準備の中で終わらせず作品に表すことで初めて評価につながります。

得意を少し伸ばしたポートフォリオで評価される

最低ラインがそろった作品の中に、得意が一つ見えるだけで、未経験でも採用側が選ぶ理由になります。全部が平均点の作品集より、一点だけでも強みが伝わる作品集のほうが記憶に残ります。

得意が見える作品を1点入れる

作品はすべて最低ラインを満たしていれば十分です。そのうえで、得意がはっきり表れた作品を1点だけ用意してください。

接客経験がある人なら、利用者の声を想定して導線を組み直したサイト改善案が向きます。細かい作業が得意な人なら、余白や文字組みを丁寧に詰めたページが向いています。文章が得意な人は、キャッチコピーから考えたバナーやLPの案が強みを伝えやすくなります。

得意の作品は、既存サイトの模写だけで終わらせないでください。自分で目的と読み手を決め、その条件に合わせて作った作品のほうが、考えた跡が伝わります。

作品の数を増やすより、役割のはっきりした作品をそろえるほうが伝わります。私の感覚では、最低ラインを示す作品が数点と、得意を示す作品が1点あれば選考の土台になります。

作品には作った理由を添える

作品には、なぜそう作ったのかの説明を短く添えます。説明があると、未経験でも考える力が伝わります。

説明は、次の三つをそろえると読みやすくなります。

  • 誰に向けて、何を伝えるための作品か
  • そのためにどんな工夫をしたか
  • もう一度作るなら、どこを直したいか

三つ目の「直したい点」まで書けると、伸びしろとして受け取ってもらえます。最低ラインの作品は「この人は一通りできる」と伝え、得意の作品は「この人には任せたいことがある」と伝えます。

役割の違う2種類がそろうと、採用側は入社後の姿を想像しやすくなります。副業や知人の依頼で作った小さな制作物があれば、それも実績として加えてください。作品の作り方は、Webデザイナーのポートフォリオの作り方を解説した記事で手順を紹介しています。

前職の経験は入社後の任され方を変える

得意が効くのは選考だけではありません。入社後にどんな仕事を任されるかも変わってきます。

私の場合は、グラフィックデザイナー時代のスキルが入社直後から生きました。デザイン力が必要な案件に最初から入れてもらえ、規模の大きい案件にも呼ばれる機会がありました。そのおかげで、Webデザインの実務経験を短い期間で積めました。

一方で、得意が見えないまま未経験で入社すると、最初はバナー制作やテンプレートを使った簡単なページが中心になりがちです。それも大切な仕事ですが、経験の幅を広げるまでに時間がかかると感じました。

面接でも、前職の経験を作品の工夫と結びつけて話すと伝わりやすくなります。前職の話が、デザインと無関係な経歴ではなく、得意の裏付けとして聞いてもらえるからです。

得意は「入社できるか」だけでなく「入社後にどれだけ早く伸びるか」にも効きます。ただし、作品がそろっても、応募する先によって結果は大きく変わります。

未経験の就職を難しくしている応募先の選び方

未経験の就職が難しく感じる理由の一つは、求人の探し方にあります。探す場所によって求人倍率は大きく違い、最低ラインの人を受け入れる職場も確かに存在します。

探す場所で求人倍率は大きく変わる

同じWebデザイナーの求人でも、どこで探すかによって倍率の見え方はまったく違います。

公的な数字では、Webデザイナーの就職は狭き門に見えます。厚生労働省のjobtagによると、ハローワーク経由のWebデザイナー(Web制作会社)の有効求人倍率は令和7年度で0.11倍です。同じ年度の全職業の平均は1.20倍でした。

一方で、スクールを運営するデジタルハリウッドが自社の求人サービスで集計したデータでは、見え方が逆になります。2025年度下半期の求人のうち、実務経験を問わない求人が約65%を占めていました。

二つの数字は集計の対象がまったく違うため、単純には比べられません。ただ、ハローワークだけを見て「未経験では無理だ」と判断するのは早すぎます。Webデザイナーの求人は、転職エージェントや専門の求人サービスに集まりやすい職種です。

応募先の種類で求められる水準が違う

応募先の種類によって、未経験者に求められる水準は変わります。最低ラインの人を受け入れやすい先を選ぶのも戦略です。

Web制作会社は、デザインの実務を数多く経験できる反面、即戦力を求める求人も目立ちます。事業会社のインハウスデザイナーは、自社サービスに関わる中で少しずつ育てる前提の求人もあります。前職の業界と同じ事業会社なら、業界の知識がそのまま得意として評価されやすくなります。

雇用形態についても、最初から正社員だけに絞る必要はありません。契約社員などで実務経験を積み、そこから正社員を目指す道もあります。

応募数を前提に計画を立てる

私の転職では、転職エージェントを使いました。応募は20社ほどで、書類選考を通過したのは5社ほど、内定は2社です。

コードを書けてグラフィックの実務経験もあった私でも、書類の通過は4社に1社くらいでした。未経験であれば、10社や20社の応募で結果が出なくても珍しくありません。数社落ちたところで、自分には向いていないと結論を出さないでください。

書類が通らない期間が続いたら、応募先を増やす前に作品の説明を見直してください。誰に向けた作品か、得意がどこに表れているかが一目で伝わるだけで、書類の印象は変わります。

エージェントを使うと、未経験を受け入れている企業を最初から絞り込めます。比較の仕方はWebデザイナー向け転職エージェントの選び方と比較で紹介しています。そして内定はゴールではなく、働きながら伸ばす期間のスタートです。

入社後に働きながら伸ばすスキルの順番

入社後は、まず職場の進め方とコミュニケーションに慣れ、そのあとでHTMLとCSSの理解を深めていくのが無理のない順番です。最初の1年をこの順で過ごすと、苦労を減らせます。

最初の壁は進め方と伝え方

入社して最初に苦労したのは、デザインそのものではありませんでした。職場ごとの進め方と、伝え方の違いです。

会社ごとに作業の流れが違い、同じツールでも工程ごとの使い方が少しずつ違います。それに加えて、誰に何をどう伝えるかというコミュニケーションの取り方に戸惑いました。

私がとった方法は、まず言われた通りにこなすことです。職場のやり方を一通り覚え、ある程度こなせるようになってから、自分なりに効率化できる点を探しました。この順番を守ったことで、周りと摩擦を起こさずに仕事を進められるようになりました。

HTMLとCSSの理解をUIへつなげる

職場の流れに慣れたら、次に伸ばしたいのがHTMLとCSSの理解です。最低ラインのままだと苦労する場面が出てきます。

私の職場で知識が浅いメンバーが困っているのは、実装されたページを確認するときです。見た目の違いは指摘できても、どこをどう直せばいいかまでは伝えられません。Webサイトのデザインはできても、UI/UXの領域まで踏み込めないことが壁になっていました。

逆に言えば、コードを読めるようになると、デザインの範囲が画面の見た目から仕組みへと広がります。入社後に実装を見る機会が来たら、そこからコードを読む練習を始めるのがおすすめです。

練習には、ブラウザに付いている開発者ツールが役立ちます。気になる部分を選ぶと、どのタグにどんなスタイルが当たっているかを確かめられます。自分のデザインがどう組まれたかを毎回のぞくだけでも、指摘の具体性は少しずつ変わっていきます。

1年目に伸ばす順番の目安

入社後の1年間は、次の順番で伸ばしていくと無理がありません。

  1. 職場の進め方と、報告や相談のタイミングを覚える
  2. 職場で使うツールの決まりごとに合わせる
  3. 実装されたページを見て、コードを読む練習をする
  4. 担当画面の使いやすさを、自分から提案してみる

この順番が示すのは、周りとの信頼を先に作り、技術はそのあとに積み上げるという考え方です。技術から先に伸ばそうとすると、職場のやり方とずれた工夫になり、かえって手戻りを生みやすくなります。

Web制作会社で働くWebデザイナー全体の賃金は、年収539.6万円です。 これは経験者を含めた平均で、未経験で入社した時点の金額ではありません。右の列に近づくほど、任される仕事も収入も広がっていきます。フリーランスや副業を考えるのも、この土台ができてからで遅くありません。

よくある質問

独学だけでWebデザイナーになるのは難しいですか?

独学でも就職は目指せます。ただ、一人で全部を一人前にしようとすると時間がかかり、挫折の原因になります。最低ラインを先にそろえ、作品を第三者に見てもらう機会を作ってください。独学で不足しがちな客観的な評価を補えます。

30代の未経験からでもWebデザイナーを目指せますか?

目指せます。筆者も30代でグラフィックからWebに移りました。Web制作会社で働くWebデザイナーの平均年齢は39.1歳です。前職の経験を得意として作品に表すと、年齢より中身で見てもらいやすくなります。

未経験から在宅のWebデザイナーになるのは難しいですか?

未経験からいきなり在宅で仕事を得るのは難しいと筆者は考えます。在宅ではすぐに質問できる相手がおらず、進め方や伝え方を覚える段階で苦労しやすいからです。まずはチームの中で実務の流れを覚えてから、在宅を目指す順番が現実的です。

未経験からいきなりフリーランスになれますか?

不可能ではありませんが、筆者はおすすめしません。フリーランスは案件の獲得から納品までを一人で担うため、最低ラインではなく右の列の水準が求められます。まず会社で1〜2年ほど実務を経験し、進め方と伝え方を身につけてから独立を考えるほうが安全です。

スクールに通わないとWebデザイナーにはなれませんか?

スクールは必須ではありません。最低ラインの知識は、書籍や無料の学習サイトでも身につきます。大切なのは学ぶ場所より、作品を作って誰かに見てもらい、直す経験を重ねることです。学習を継続できる方法を自分で選んでください。

Webデザイナーの就職に資格は必要ですか?

資格がなくても就職はできます。筆者の周りでも、資格の有無で任される仕事が変わった場面は見たことがありません。学習の目標として取るのは良い方法ですが、選考ではポートフォリオの中身のほうが重視されやすいと感じます。

まとめ

Webデザイナーが難しく見えるのは、必要なスキルを全部一人前の水準で考えてしまうからです。就職の時点では各スキルの最低ラインで足り、深さは働きながら身につきます。筆者の職場でも、自力でサイトを組めるデザイナーはいません。

準備では最低ラインを一通りそろえ、自分の得意に近いものを1〜2つだけ伸ばしてください。その得意を作品に表し、探す場所を広げて応募数を確保します。まずは比較表の左の列を見て、今の自分に足りない項目を一つ選ぶところから始めてみましょう。全部がそろうのを待つ必要はありません。