公開日:2019/11/10
最終更新日: 2021/12/24

FBAとは?Amazonの仕組みと手数料と利用するメリットについて解説

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Amazonで商品を販売している方ならFBAを利用した方が購買力が上がるというのは聞いたことがあるかもしれません。

FBA(フルフィルメント by Amazon)とはAmazonの運営する出品者向けの配送・商品管理サービスですが、商品を販売していく上でFBAを利用した方が商品の露出という面では優遇されています。

Amazonで商品を販売する方でまだFBAを利用したことが無い方向けに、FBAについてまとめていきます。

本記事の内容

  • FBAとは何か?
  • 利用するにはどんな手数料がかかるのか
  • FBAを利用するメリット・デメリット

Amazonはユーザーファーストのサービスを提供できるように日々改善が繰り返されているので、新しいサービスリリース・料金改定が頻繁に行われます。
全てのサービスを理解している必要はないですが、Amazonを使って売上を上げていくには様々な戦略が必要になります。その内の一つとしてFBAの利用は重大な選択になります。

FBAを利用すると、日本だけでなく世界中に向けて商品を配送することができます。
自社ショップや他ショッピングサイトに出店していてもAmazonから商品を配送することができます

FBAを利用すると販売販路の可能性をぐっと広げてくれるので、ぜひ利用してみてください。

FBA(フルフィルメント by Amazon)とは何か?

FBAとはフルフィルメント by Amazonの頭文字をとったサービス名で、Amazonの運営する。商品の配送・管理サービスのことです。

Amazonでは個人法人問わず商品を販売できるマーケットプレイスがありますが、その出品者向けに用意された配送のためのオプションサービスになります。

FBAで対応できる配送先

  • Amazonで販売した商品の配送
  • 他販路で販売した商品の配送

Amazonで販売した商品の配送はもちろんのこと、一部カテゴリーでは海外からの注文でも配送することができます。

FBAマルチチャネルサービスを利用すれば、他販路で販売した商品をAmazon倉庫内から配送することもできます。

FBAはAmazonマーケットプレイスの配送・商品管理サービスです

FBAは商品の保管管理から配送まで委託できるサービスです。

Amazonでは送料無料では商品がすぐに手元に届くユーザー体験提供のために配送の効率化を進めています。

FBAを利用するとAmazonと同じような効率化された配送サービスを自社にも利用することができます

商品はFBA倉庫(フルフィルメントセンター、以下FC)で管理され、24時間365日対応で受注後すぐに梱包、配送されます
自社内に配送ノウハウの無い中小企業や個人では到底提供できないサービスです。

商品管理も担うため返品された際の対応も行います。
お客様からの返品の際のコンディションチェックやクレーム対応、返金処理などにも対応しています。

サービス利用にはどんな手数料が必要か?

FBAの利用にあたり月額の固定費などはかかりません。

商品が売れて配送された際の配送代行費用と、FCに保管されていた期間の保管費用がFBAの手数料としてかかります。

FBAの主な手数料

  • 配送代行手数料
  • 在庫保管手数料

配送代行手数料はパッケージサイズ、重量で細かく分類され商品が配送されるたびに売上から手数料として引かれます。

在庫保管手数料は商品の占有面積から割り出される料率が、FCに保管された始めた期間からFCから配送されるまでの期間に合わせて課されます。
在庫保管手数料は個別の請求ではなく、毎月まとめて売上から引かれます。

FBA手数料に関する詳しい内容は以下の記事で詳しく解説しています。

オススメ記事Amazon(FBA)の手数料について総まとめ

FBAにはどんなメリット・デメリットがあるのか?

AmazonではFBAの利用を推奨していて、マーケットプレイスで商品を販売していく上でも露出度が高くなるよう優遇されます。

FBA利用のメリット

  • Amazonで商品が売れやすくなる
  • 24時間365日対応の配送サービスが提供できる
  • 他販路への商品配送も可能

Amazon内で商品を売りやすくなりだけでなく、他販路での配送もサポートすることが出来るため、販路拡大がしやすくなります。

FBA利用のデメリット

  • 商品コンディションを確認できない
  • メルカリなどのフリマアプリには配送できない

【メリット1】Amazonで商品が売れやすくなる

AmazonはFBAを利用者する出品者の商品をより多く商品ページに表示するよう、FBA利用者を優遇しています。

Amazonで商品を購入するには商品カタログページ、出品者一覧ページなどから任意の出品者を選択して商品を購入するシステムになっています。

FBAで出品するとPrimeマークがつき、商品カタログページに優先的に表示されるようになります。

Amazonでは商品カタログページに表示された出品者からの購入がほとんどなので、カタログページに表示されるショッピングカートの獲得が売り上げを左右する重要な課題になります

出品者の多い商品であればあるほどショッピングカートの獲得競争は激しくなりますが、FBAを利用すれば優先的に表示される割合が高くなります。

FBAを利用することで、この商品詳細ページに掲載される割合が高まるために多くのセラーはFBAを利用します。

【メリット2】個人でも24時間365日対応の配送を提供できる

FBAを利用していれば24時間365日受注と配送が可能になります

購入者に最短で商品が届くように常に出品者をチェックしています。
Amazonでは期限内に発送が確認できなければ評価を下げペナルティーを課す仕組みになっており、逆に配送の早い出品者にはプラスの評価もしています。

FBAを利用していれば、配送が遅れるような心配がなくなり業務リソースの削減が可能です

【メリット3】FBAマルチチャネルサービスで他販路への配送も可能

FBAにはFBAマルチチャネルサービスというAmazon以外の販路で販売された商品に対する配送サービスもあります。

国内配送に限られますが、FC内に保管している商品を梱包・発送することができます。

設定さえすれば無地の段ボールでの発送も可能で、Amazonからの発送だと購入者に悟られる様なこともありません。

メモ

Amazonで販売された商品の配送が最優先されるため、FBAほどのスムーズな配送サービスは期待できない。

【デメリット1】商品コンディションを確認できない

FBAに納品された商品はコンディションなどを確認することができません。

商品状態を確認したり、写真を撮影したりしたい場合には一度返送依頼を出して再度FCに納品しなおす必要があります。

お客様から商品について問い合わせがあった際に実物を確認することができないので、納品前にしっかりと検品していないとお答えできないこともあります。

【デメリット2】メルカリなどのフリマアプリには配送できない

他販路にも商品を配送できるFBAマルチチャネルサービスですが、メルカリなどのフリマアプリには利用できません

規約に商品が手元にあることが明記されているので、外部に保管しているFCから商品を配送することはできません。

メルカリなどと併売したい場合は自己配送する、もしくはFBA在庫と自己配送在庫のどちらにも対応できる様にしておく必要があります。

FBAの利用方法は?

すでにAmazonを利用しているならFBAの利用は簡単です。

Amazonで商品を販売していない方はFBAを利用できないので、まず出品者登録を済ますようにしましょう。

Amazonのマーケットプレイスでは小口出品と大口出品の二つの出品プランがありますが、どちらの場合でもFBAは利用可能で、手数料も変わりません。

まずは利用者登録

まずは公式ページより利用者登録をします。
アマゾン公式ページ:フルフィルメント by Amazon(FBA)

商品をフルフィルメントセンターに送ります

FBAを利用するには商品をFCに納品する必要があります。セラーセントラルよりFBAを利用する商品を選択してFC納品の準備を進めます。
もちろん自己発送での商品管理も同時に行えますので、必要な商品のみFBAを利用することができます。

納品後は売れるのを待つだけ

FC納品に必要な商品ラベルを貼り、商品を梱包してFC倉庫に納品します。
商品が倉庫に到着すると受領・検品が始まり、受領が完了すると販売が開始されます。
後は商品が売れるのを待つだけです。

まとめ

FBAは物流コストの上昇に伴って年々値上げの傾向にあるサービスです。
とはいえ個人では到底提供できないレベルの梱包・配送を提供できるサービスです。

副業、本業のどちらでも利用することで配送業務のリソースを削減でき、他業務に充てる時間を確保することができます。

Amazon以外の販路へも配送できるため自社ショップと併売し売上拡大を狙うこともできる柔軟なサービスです。
まだFBAを利用されていない場合はぜひ利用を検討してみてください。