公開日:2020/01/20
最終更新日: 2021/12/21

FBA小型軽量商品プログラムに向いた商品は?使い方と利益計算方法

本記事のリンクには広告が含まれています。

AmazonのFBAは商品の保管から配送、カスタマーサポートまで丸ごと任せられて便利ですが、小型商品の配送料が高いというデメリットがありました。

FBA小型軽量商品プログラムを利用すると、安価な配送料で発送できるため小型商品を多く扱う方には便利なサービスです。

本記事の内容

  • FBA小型軽量商品プログラムとは
  • メリットとデメリット
  • FBA小型軽量商品プログラムの利用方法

FBA小型軽量商品プログラムを利用するには小型で、低単価である必要がありますが通常のFBAよりも配送料を安く抑えることができます。

低単価である必要があるため、薄利多売の商材になってしまいますが、取り扱い商品のなかにそういったものがあれば積極的に利用したいサービスです。

薄利でも販売できれば安定的に利益を生むことができるようになります。

FBA小型軽量商品プログラムをうまく使えればメリットがある

FBA 小型・軽量商品プログラムをうまく使えればメリットがある

FBAを利用する際の難点は小型商品の配送料の高さにありました。
自己発送した場合とFBAを利用した場合で送料の差が大きく、小型商品は低単価になることが多かったので、売上に対する手数料割合が大きく不向きなサービスでした。

FBAの手数料は年々値上げの傾向にあったため、利益を確保するため小型商品は自己発送するしかありませんでした。

FBA小型軽量商品プログラムはそんなFBAのデメリットを補いつつ利用できるサービスの一つとして開始されたサービスです。

FBA小型軽量商品プログラムとは?

FBA小型軽量商品プログラムは、小型・軽量・低単価な商品のFBA配送手数料を安価にするサービスです。

FBAの小型商品では配送手数料が高いという難点をクリアし安価に商品を配送することができます。

全ての小型商品が対象となるわけではなく規定のサイズ、重量、価格をクリアしなければいけません。

取り扱い商品の中で条件をクリアする商品がある場合にはぜひ利用を検討してみてください。

対象となる商品は?

FBA小型軽量商品プログラムの対象となる商品は次の通りになります。

商品サイズと重量

パッケージサイズ商品重量
Aパターン2.0cm x 18.0cm x 25.0cm250g以下
Bパターン3.3cm x 30.0cm x 35.0cm1kg以下

2パターンのサイズが用意されていて、利用する際にはパッケージサイズが上記のどちらかに収まっている必要があります。

販売価格

1,000円以下

Aパターン、Bパターンとも販売価格の上限は1,000円以下でなければいけません。
FBA小型軽量商品プログラムでは販売価格に上限が設けられていて、販売価格が1,000円よりも高くなった場合には自動的に通常のFBA価格が適用されます

配送代行手数料

小型軽量商品プログラムFBA配送代行手数料
Aパターン193円290円(+97円)
Bパターン205円381円(+176円)

FBAと比較するとAパターンでは97円、Bパターンでは176円の差があります。
小型商品では販売価格も低くなることが多いため、少額でも売上に対する配送料負担が大きくなります。

販売実績が必要

対象の商品が過去4週間でAmazon含む全ての出品者で25個以上の販売実績がないと、FBA小型軽量商品プログラムを利用することができません。

Amazon上で取り扱い実績のない商品でも、4週間で25個以上の販売が見込める商品ならFBA小型軽量商品プログラムに登録することができます。

販売数量に下限が設けられているため、在庫回転率の高い商品でないと利用することができません。

対象外となる商品

FBA小型軽量商品プログラムを利用できないものもあります。
次の商品は対象外になっているため、申請してもプログラムの適応を受けることができません。

  • 中古商品
  • アダルト商品
  • FBA禁止商品
  • 危険物
  • お酒類
  • 温度管理商品
  • FBA定期おトク便をご利用中の商品

利益手数料シュミレーター

Amazon公式のFBAシミュレーターではFBA小型軽量商品プログラムの利益額の計算はできません。

当サイトではFBA小型軽量商品プログラムと通常のFBA両方の利益額計算が可能です。

トップページから商品を検索

商品名、ASIN、JANコードなどから商品を検索できます。
スマホのみバーコードリーダーに対応しているので、バーコードアイコンからカメラを起動し、読み取ることで商品を検索できます。

仕入れ価格、販売予定価格を入力

仕入れ価格、販売予定価格を入力します。
商品価格の他に仕入れ後の送料、フルフィルメントセンターまでの送料がある場合には商品1点あたりの金額を入力します(空欄でも可)。

利益予想価格を計算

FBA小型軽量商品プログラムの対象商品の場合には自動で計算し、結果を出力します。

FBA小型軽量商品プログラムのメリットとデメリット

FBA小型軽量商品プログラムのメリットとデメリット

FBA小型軽量商品プログラムの利用にあたってはFBAには無いメリットとデメリットがあります。

以前はFBAにできてFBA小型軽量商品プログラム適応商品には対応できないサービスがいくつもありましたが、徐々に改善されてきているのでデメリットは少なくなりつつあります。

それでもまだ未対応の部分もあるので、メリットと合わせてデメリット部分について解説していきます。

メモ

以前までの未対応項目として「FBAマルチチャネルサービス利用不可」「ギフトラッピングサービス利用不可」など

【メリット1】最大のメリットは配送代行手数料の削減

FBA小型軽量商品プログラムを利用する最大のメリットは配送代行手数料の削減です。

FBAのデメリット、小型商品の配送代行手数料の高さをカバーできるだけ手段の一つで自己発送の送料に近い価格で利用できます。

パッケージサイズ商品重量小型軽量商品プログラムFBA配送代行手数料
Aパターン2.0cm x 18.0cm x 25.0cm250g以下193円290円(+97円)
Bパターン3.3cm x 30.0cm x 35.0cm1kg以下205円381円(+176円)

FBA小型軽量商品プログラムなら梱包やカスタマーサポート込みの価格なので、自社で発送するよりもFBA小型軽量商品プログラムを利用して配送した方が費用を抑えることができます。

【メリット2】プライムマークが適用される

FBA小型軽量商品プログラムにもFBA商品と同じくプライムマークが適応されます。

自己発送の場合にはショッピングカートの獲得が難しくなりますが、FBA小型軽量商品プログラムでもFBA同様に優先的にショッピングカートを獲得することができます。

メモ

Amazonプライム会員でない方がサイトを閲覧した場合にはプライムマークは表示されない。 Prime商品の絞り込み検索では検索結果に表示される。

【メリット3】あわせ買い対象商品から外れる

FBA小型軽量商品プログラムを利用するとあわせ買い対象商品から外れるため、ユーザーにストレスなく購入してもらうことができます。

あわせ買い対象商品はカートに入れられた合計金額が2,000円以上にならないと購入できない商品のことです。

低単価商品があわせ買い対象商品になることがありますが、欲しくなくても2,000円以上まとめなければ購入できないからと購入ハードルが上がり、販売機会をのがす可能性が高くなります。

FBA小型軽量商品プログラムならあわせ買い対象商品にならないため、低単価商品でも販売機会を逃すことがありません

【デメリット1】配送オプションが利用できなくなる

お急ぎ便のみが利用可能な状態になり、ユーザーは「当日お急ぎ便」「お届け日時指定便」が選択できなくなります。

また代引き、コンビニ受け取りも選択できなくなります。

【デメリット2】24個の最低納品数量

FBA小型軽量商品プログラムでは1回あたり最低24個の商品を納品しなければいけません。

24個は同じASIN、同一商品である必要があるため、せどりや転売などまとめて仕入れができない場合には利用しづらいサービスになっています。

プログラムの適応条件、4週間で24点以上の販売実績とあるように需要のある商品でのみ利用できるサービスですが、多種多様な商品を扱う方には不向きなサービスになっています。

FBA小型軽量商品プログラムの利用方法は?

FBA小型軽量商品プログラムの利用方法は?

FBA小型軽量商品プログラムを利用するには商品の出品の他に、SKU単位でプログラムへの追加をする必要があります。

管理画面上から登録する方法と、テンプレートによる一括登録の2種類の方法があります。

商品の出品

FBA小型軽量商品プログラムを利用するにはまず商品を出品する必要があります。

FBA小型軽量商品プログラムに登録

FBA小型軽量商品プログラムへの登録からプログラムを利用する商品を登録します。

Amazon上で自分自身の商品を管理ように利用するコード「SKU」を利用して商品を登録します。

登録方法は2種類「管理画面上がらの登録」「テンプレートでの登録」あります。
管理画面では1度に最大100点、テンプレートなら最大50,000点を一度に登録することができます。

フルフィルメントセンターへの納品

通常のFBA商品と同じようにフルフィルメントセンターに商品の納品します。
1度の納品で1商品あたり24個以上まとめて納品しなければいけないので注意が必要です。

まとめ

FBAの難点である小型商品の配送代行手数料の高さを補うFBA小型軽量商品プログラムは誰でも活用できるようなサービスではありません。

しかし、うまく利用することができればAmazonの販売力を最大限に活用し爆発的に商品を販売することもできるサービスになっています。

取り扱い商品の中にFBA小型軽量商品プログラムが利用できそうな商品があれば積極的に検討して販売機会を増やしていきましょう。