Amazonに出品・出店を検討されている方が気になる点が「出店にかかる費用」と「運営にかかる費用」の2つかと思います。
Amazonは毎月の固定費が安く、商品が売れると発生する手数料が他のモールと比べ高く設定されているのが特徴です。
個人から法人まで誰でも商品を販売できるように、システムが使いやすく販売に関するサポートが充実しているので手数料が高くても出店する価値があります。
本記事の内容
- Amazonへの出店方法
- Amazonに出店にかかる費用
- 商品を販売していくためにかかる費用
Amazonでは非常に細かく手数料が分かれているので、知っておかないと予想外に手数料を引かれ入金額が小さくなる事があります。
販売価格を設定するためにも事前にどれだけの費用が発生するのかを確認しておきましょう。
本記事では、Amazonで発生する費用について、出店から商品販売の間に発生するものを主に解説していきます。
目次
Amazonへの出店費用と運営費用!商品を販売する仕組み
Amazonに出店するには毎月発生する月間登録料と、商品販売ごとに発生する販売手数料の大きく2つの費用が必要になります。
固定費は安く抑えられていますが販売ごとに発生する手数料がやや高めで、販売価格の8〜15%が販売手数料として商品販売毎に発生します。
楽天が2〜7%、Yahoo!ショッピングが1〜15%ほどモール毎に項目が異なりますがAmazonの場合には販売手数料の他にも細々と手数料が発生するためトータルで見ると費用負担が大きくなります。
その代わり、集客にかかる広告費用が不要であったり、商品ページを作り込み必要がなかったりと運営にかかる負担が小さく抑えられる点があります。
Amazonへの出店方法
Amazonへの出品方法は簡単ですが、準備は必要です。
購入に使っているAmazonアカウント、または出品用の別アカウントから出品者登録を開始します。
登録にあたって事前に提出する書類と、口座情報などを入力する必要があります。
事前に準備しておくもの
- 身分証明書(パスポート、運転免許証等)
- 取引明細書(ガス、電気、水道等の請求書)
- 電話番号
- クレジットカード
- 売上入金用の銀行口座
上記を提出、入力するとすぐにAmazonに出品する事ができます。
Amazonの場合には新規商品ページを作成して商品を販売しない限り、すでにある商品ページに出品する形になるので、出品者登録が済めばすぐに商品を売る事ができます。
Amazonで発生する固定費と手数料
Amazonでは毎月発生する月間登録料と、商品が売れるたびに発生する販売手数料が主な費用として発生します。
月間登録料は選べる2つの出品プラン「小口出品」「大口出品」どちらを選ぶかによって異なります。
販売手数料はカテゴリーごとに設定された8〜15%の手数料が販売価格に対して課されます。
その他にも商品の保管・配送・カスタマーサービスを委託できるFBA(フルフィルメント by Amazon)を利用していれば、在庫保管手数料や配送代行手数料なども発生します。
安価なイメージのあるAmazon商品ですが、手数料が他のモールと比べ高めに設定されているため、利益率が低くなりがちです。
Amazon出店には2つの出品プランがある
Amazonには「小口出品」「大口出品」の2つの出品プランがあります。
出品者登録の際にどちらのプランで出品するかを選択しますが、途中で切り替えることもできます。
費用はかかりますが、大口出品の方が商品を売りやすく使える機能も豊富になります。
Amazonで稼いでいくなら大口出品がオススメです。
出品プランの費用比較
「小口出品」と「大口出品」の費用の違いは次のようになっています。
小口出品 | 大口出品 | |
---|---|---|
月間登録料 | 無料 | 4,900円(税別) |
基本成約料 | 100円 | なし |
小口出品
小口出品プランでは固定費用となる月間登録料はかかりません。ですが、商品販売毎に100円の基本成約料がかかりします。
大口出品
大口出品プランでは月額登録料として4,900円が毎月かかります。基本成約料はかかりません。
販売点数が少ない場合は小口出品の方が毎月の費用が安くなります。
月に50点以上販売する場合は大口出品の方がかかる費用は安くなります。
出品プランの機能比較
費用だけでなく機能面でも出品プラン毎に違いがあります。
一番大きな違いはショッピングカートの獲得資格です。
小口出品はショッピングカートの獲得資格がありません。Amazonで商品を販売していく上でショッピングカートを獲得できるかどうかが重要なポイントです。
小口出品では出品者評価が高くても、販売価格が安くてもショッピングカートを獲得する事ができません。
その他にも大口出品にしか無い機能として次のようなものがあります。
- 商品カタログの作成
- 出品規制のあるカテゴリーへ出品を申請
- 一括出品機能
- スプレッドシートなどで在庫管理
- APIを使った外部サービスの利用
上記の他にも大口出品でしか利用できない機能もあります。
Amazonで商品販売時に発生する手数料
Amazonで発生する費用の多くは販売手数料です
販売する商品のカテゴリーごとに手数料が違い、8〜15%が販売価格に対してかかります。
商品の配送・サポートをAmazonに委託するFBA(フルフィルメント by Amazon)を利用すると、在庫保管手数料、発送代行手数料などの手数料が別途発生します。
FBAを利用すると手数料はかかりますが、Amazonで商品を販売していく上で重要なショッピングカート獲得の優先度が上がり商品が売れやすくなるため、初心者にはオススメのサービスです。
販売手数料とFBAの手数料を合わせると、Amazonでの売上から引かれる金額は他モールと比較すると高くなります。
販売価格に対し8〜15%の販売手数料が発生する
Amazonで商品を販売するとカテゴリーごとに異なる販売手数料がかかります。
販売手数料だけを見ると8〜15%と他のモールに比べ高めに設定されています。
販売手数料にはカテゴリーによって最低販売手数料も設定されているものもあり、
30円が下限になっていて販売手数料と最低販売手数料のどちらか高い方が手数料としてかかります。
メディア商品(本、ミュージック、ビデオ、DVD)には販売手数料とは別にカテゴリー成約料が加算されます。
本 | ミュージック/ビデオ/DVD | |
---|---|---|
カテゴリー成約料 | 80円 | 140円 |
Amazonにはスポンサープロダクトなどサイト内での広告もありますが、広告を出さなくても売れていくため、手数料以上の費用はあまり発生しません。
Amazonの手数料は高いのか?
販売手数料は高めですが、それ以外の費用が安いのがAmazonです。
広告を出して売り上げを伸ばすオプションもありますが、オリジナル商品でもなければさほど効果は期待できません。
集客に費用がかからない点を考えれば安価と言えます。ネットショップなどでは広告を出したり、SEO対策に力を入れる必要があるため何かと費用がかかります。
Amazonはあまり手をかけずに商品を販売できるため初心者からもオススメのプラットフォームです。
Amazonはフラットな販売プラットフォーム
ベテランも初心者も同じページで販売できてしまうのがAmazonです。
楽天のように個人のページに集客して商品を販売する仕組みでは無いため、みんな同じような売れ行きになります。
Amazonは簡単に販売できてしますため、販売力が身につかないとよく言われます。自身で工夫してページを作り込んだり、広告を出したりすることがないのであまり経験を詰めないモールではあります。
他の出品者と差別化がしづらい
他の出品者とは価格の差やコメントくらいでしか差別化ができません。
差別化がしづらいので、みんな同じような販売方法に落ち着いてしまいます。
みんな同じような販売方法のためAmazonの販売方法などは情報発信ですぐに得ることができます。みんな同じようなことをしていてもある程度稼げてしまうのでいいプラットフォームと言えるかもしれません。