確定申告は、多くの方にとって手間やストレスがかかるものです。
期限が迫ってくると、書類の準備やルールの確認など、忙しい日々が続きます。
そのため、「確定申告が面倒くさい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、確定申告を怠ると、申告漏れや誤った申告によってペナルティーを受けるリスクがあります。
また、法律違反にもなりかねないため、注意が必要です。
そこで、今回は確定申告のペナルティーを回避するための方法をご紹介します。
申告漏れや誤った申告によって発生するペナルティーを回避するためには、正確な書類の準備や申告のルールの把握が必要です。
具体的には、確定申告の期限や必要な書類、申告内容のチェックポイントなどを詳しく解説しています。
本記事の内容
- 無申告のペナルティー
- 確定申告が必要なケース
この記事を読んでいただくことで、確定申告のトラブルを回避し、ペナルティーを受けるリスクを減らすことができます。
正確な申告を行うことで、納税額の削減や返還金の受け取りなどのメリットもあります。
確定申告は、面倒くさい作業ではありますが、正確な申告を行うことで、ペナルティーを回避し、税金の節約につながります。
この記事で紹介した方法を参考に、しっかりと準備をして申告を行いましょう。
目次
確定申告は面倒でも申告しないとペナルティーがある

確定申告は面倒でも義務ですから必ず申告しなければいけません。
少額の儲けだから申告しなくてもバレないと放置しているとペナルティーを受けることになります。
期日までに確定申告をしないとどうなるのか?
決められた確定申告の申告期間を過ぎてしまうとペナルティーが課せられます。
故意に申告しなかった場合や、期限後に申告した場合には無申告加算税が課せられます。
- 無申告加算税:申告が遅れた場合に税金
- 延滞税:申告期限から遅れた日にち分の税金
主に上記2つが申告期限を過ぎた際の税金ですが、それぞれを開設します。
無申告加算税
無申告加算税は原則として納税額に次のように税金が上乗せされます。
- 50万円までは15%
- 50万円以上は20%
上記が基本ではありますが、税務署からの指摘がある前に自主的に申告すると5%ほど課税割合が軽減されます。
また期限後に税金を納めたる場合には申告日が納付期限になります。遅れて申告する場合、提出先の税務署で納付書を作成してもらえるので急いで納付します。
あと、申告期限を過ぎていても例外に当てはまれば無申告加算税はかかりません。
- その期限後申告が、法定申告期限から1月以内に自主的に行われていること。
- 期限内申告をする意思があったと認められる一定の場合に該当すること。なお、一定の場合とは、次の(1)及び(2)のいずれにも該当する場合をいいます。
- (1) その期限後申告に係る納付すべき税額の全額を法定納期限(口座振替納付の手続をした場合は期限後申告書を提出した日)までに納付していること。
- (2) その期限後申告書を提出した日の前日から起算して5年前までの間に、無申告加算税又は重加算税を課されたことがなく、かつ、期限内申告をする意思があったと認められる場合の無申告加算税の不適用を受けていないこと。
所得隠しなど、意図的に申告しなかった場合には必ず無申告加算税を課せられます。
少額の儲けだからバレないと思っていても、事業を続けていけばいつかは確定申告しなければいけないタイミングはやってきます。
延滞税
申告期限を過ぎた場合に課される無申告加算税とは別に、申告期限から申告日までの延滞期間に合わせて延滞税が納税額に加算されます。
計算方法については複雑なため、国税庁のホームページをご覧ください。
国税庁:延滞税の計算方法
納税は無申告加算税と同時に行います。税務署に遅れて申告書を提出したならその場で納付書を作成してもらえますので、そのまま金融機関等で納税します。税務署では納税できませんので注意してください。
確定申告の必要な人

確定申告が必要な人は次のような場合です。
副業の確定申告には「20万円」が基準になります。
アルバイトやパートの場合の年間収入が20万円まで
物販やクラウドソーシングなどの場合には所得20万円まで上記を超えると確定申告が必要になります。
二つの違いは後者が利益額が20万円を超えることが基準である点です。
利益=売上-経費
売上は数字として把握しやすいですが、経費についてはどこまでを経費として計上するかで利益額が変わるため注意が必要です。
副業をしていると20万円の壁はすぐに超えてしまいます。少額ならバレないと思って基準を超えているにもかかわらず無申告で済まそう方はあとで痛い目を見るかもしれません。
確定申告の受付期間
毎年2月16日から3月15日までの間に確定申告し、所得税を納税しなければいけません。
ちなみに確定申告の書類は郵送でも受け付けてもらえ、郵送の場合には当日消印有効のためギリギリまで引き延ばそうと思うと郵送が最適です。
会社員の副業の場合などでは平日窓口にいけない方などの場合郵送を選択されることもあるかと思います。
税務署に直接提出に出向く必要はありません
確定申告書類を税務署に直接提出する必要はありません。
副業で稼いでいる場合、ほとんどの方は平日会社に出社し、税務署に行くことは不可能です。
休日窓口を設けている場合もありますが、大変混み合っていて時間を取られてしまいます。
確定申告は以下のいずれかの方法で提出すれば問題ありません。
- 税務署、窓口に持参
- 郵便または信書便で税務署に送付
- e-Taxで申告する
会社員なら、郵送またはe-Taxを利用しましょう。令和2年分からは青色申告の税額控除65万円を受けようと思うとe-Taxでなければいけないので、検討してみるのも良いと思います。
還付金を受け取れる場合もあります

確定申告は所得税の納税額を計算して申告するために行います。
納税額を計算した結果、必要以上に税金を支払っている場合には還付金としてお金が戻ってくることもあります。
確定申告は自身で納税額を計算するため、節税のための知識があってそれをうまく扱えれば納税額を抑えることができるというわけです。
控除対象のものを申告し還付金を受け取る
還付金を受け取れる仕組みは納税する所得税を計算した結果、納税額よりも支払済の控除対象の金額の方が大きい場合に発生します。
- 生命保険
- 寄附金控除
- 扶養控除
- 医療費控除
など控除対象となるものはいくつかあります。
それらの控除額の合計金額が所得税よりも多ければ、還付金としてお金を受け取ることができます。
面倒でも日々の管理が大切です

確定申告で面倒なのは申告用の書類を作成するために必要な資料の準備です。
仕入れや外注先に支払った費用の領収書や日々の売り上げなど、整理しなければいけないお金は膨大にあります。
確定申告の直前に慌てて取り掛かっていてはとても間に合わないほどの量になると思います。
確定申告前になって慌ててしまわないように、日々の管理が大切です。
確定申告前に慌てて取り組まないために
確定申告の準備はすぐにはできません。
12ヶ月分の領収書を整理して集計するのはなかなかの労力です。Amazonで商品を販売していれば、商品1点販売あたりの仕訳の複雑さですぐにお手上げになるでしょう。
AmazonではFBAにかかる消費税が内税なのに対し、販売手数料などの手数料は外税なので都度確認しなければいけません。
面倒なお金の管理ですが、毎日少しずつ進めるのが一番確実で安心です。お金の動きを日々追っていると経営状態の把握にも繋がるため、業務の改善にも役立ちます。
確定申告を簡単に終わらせるには?
毎日帳簿をつけたり、記録をつけるのが面倒な人もいるでしょう。
そんな人にはクラウド会計ソフトを使いことをオススメします。いくつかの会社が似たようなサービスを展開しているため、自分にあったものを使うといいでしょう。
クラウド会計ソフトは自動で仕訳情報を取り込んでくれるとが便利な点です。
- 仕入れでの支払い情報
- 販売での売り上げ情報
- 銀行への入出金情報
全て自動で取り込みができます。
もちろん仕訳作業も自動化されるため、最終的なリストを見るだけで済みます。
難点は会計知識が身につかないのと、お金の流れを正確に把握しづらい点です。
ですがサラリーマンの副業でとにかく時間がない方には強力なサポートになるでしょう。
以下の3つが代表的なクラウド会計ソフトになります。
- freee
:無料から始めることができます月額816円〜
- マネーフォワードクラウド確定申告
:無料お試し期間あり月額1280円〜
- 弥生のクラウド確定申告ソフト
:白色申告なら無料で利用できます。青色申告は年6000円〜