確定申告の際に税務署に提出する書類は何かご存知ですか?
会社員でも副業する方が増えてきているため、利益を得られるようになると確定申告しなくてはいけません。
初めての方は確定申告の仕方も、必要な書類もわからないと思いますので税務署に提出しなくてはいけない書類について書いていこうと思います。
目次
確定申告の際に必要な提出書類は何?
確定申告は所得税の納税額を確定するために提出する書類です。
2020年(令和2年)の場合には2月17日(月)~3月16日(月)の間に提出しなくてはいけません。
提出方法には以下の3通りがあります。
- e-Tax
- 郵便又は信書便で税務署に提出
- 税務署に持参する
郵送した場合は受付日が提出日になるため、ギリギリまで書類作成の時間を稼げます。平日の提出が難しい副業サラリーマンの場合には郵送での確定申告もありかもしれません。
白色申告と青色申告で必要な提出書類
確定申告には「白色申告」と「青色申告」の2種類があり、提出しなければいけない書類が少し違います。
白色申告 | 青色申告 |
---|---|
確定申告書B | 確定申告書B |
各種控除に必要な書 | 各種控除に必要な書 |
源泉徴収票 | 源泉徴収票 |
収支内訳書 | 青色申告決算書 |
青色申告をするには開業届と青色申告承認申請書の提出が必要です。
副業であっても、開業届の提出は可能ですし税制上の優遇に受けられる青色申告を選択する方がオススメです。
青色申告は控除額によって必要書類が異なる
青色申告では最大で65万円の特別控除を受けることができます。
65万円の控除を受けるためにはいくつかの条件があります。
- 不動産所得または事業所得を得る事業である
- 複式簿記により記帳している
- 法廷申告期限内に必要書類を提出している
以上になりますが、ここでは必要書類の違いについて触れておきます。
10万円の控除 | 65万円の控除 |
---|---|
青色申告決算書(損益計算書) | 青色申告決算書(貸借対照表と損益計算書) |
65万円の控除を受けるためには貸借対照表が必要になります。
必要書類が揃っていないと、最大限控除が受けられず10万円までの控除額になります。
提出書類についての詳細
次に決算書以外の必要書類について見ていきます。
確定申告書B
副業で得た所得を確定申告する際には「確定申告書B」の書類を提出する必要があります。
用紙は国税庁のHPや、税務署でもらうことができますし会計ソフトを利用されていればソフトで書き出したものでも問題ありません。
控除に必要な書類
申告書には各種控除の項目を記載する箇所があります。
記載するだけでなく、控除に必要な書類を添付する必要があります。
マイナンバーカードのコピー又は、免許証・マイナンバー通知カードのコピー
保険料の証明書(保険会社より事前に送付されているはず)
源泉徴収票
サラリーマンの副業の場合には源泉徴収票を添付します。
原本の添付が必要ですので、忘れずに添付しましょう。
確定申告書作成の際にも金額確認のために重要なものです。
確定申告をしていないと、小さな紙1枚であまり重要性を感じないかもしれないですが大切な書類です。
確定申告時の注意点
確定申告には当たり前ですが注意点があります。
所得を得ている方は確定申告が必須です。確定申告は義務ですので、申告を怠ると脱税になり延滞金などが発生します。
面倒ではありますが、副業所得を得られるようになった方は確定申告からは逃げられないので日頃から準備を進めていきましょう。
提出期限に注意しましょう
提出期限が守りましょう。提出期限を超えると延滞税としてペナルティーがかかります。
2020年(令和2年)の場合には2月17日(月)~3月16日(月)の期間内に提出しなければいけません。
初めての方は何もわからず、申告書作成に時間がかかると思います。
ですが、間違っていても後から修正することはできます。人間なので間違いはあります。意図的に虚偽の申告をするのは問題ですが、修正できるのあまり神経質になる必要はありません。
会計ソフトで提出書類作成も自動化
確定申告で面倒なのは帳簿の記帳と集計です。今では会計ソフトも充実していて、自動でデータを取得して、自動でデータを集計することができます。
副業でするなら時間も限られるので、できるだけ時間をかけず楽して確定申告も済ませるべきです。